想定利回り10%超のトランクルームビジネス/収納ピット

関西、関東一都三県で490拠点を展開


アンビシャス

大阪市中央区

井原義人執行役員・FC店舗開発責任者


今、全国的にトランクルームの需要が高まっていることをご存知だろうか。トランクルームの利便性や認知が、以前と比べて上がったこともあるが、何といってもコロナ禍の影響で人々が自宅で過ごす時間が増えたことが大きい。「テレワークのスペースが欲しい」「家が手狭に感じるようになった」という理由で、荷物を整理するためにトランクルームを利用する人が増えた。躍進するアンビシャス(大阪市中央区)を取材した。



井原義人 執行役員・FC店舗開発責任者

コロナ禍を追い風に成長続ける有望市場「収納ピット」は、アンビシャス(大阪市中央区)が運営するトランクルームだ。2月時点で、関西340拠点、関東1都3県で150拠点を展開している。合計490拠点はトランクルーム業界の中ではかなりの大手だ。トランクルームの市場規模は現時点で推計830億円。


この10年間は年率6%のペースで成長を続けており、さらにコロナ禍が追い風となり将来の見通しも明るい。まさに数少ない有望市場だと言える。井原氏は「コロナ禍による収入減で狭い部屋へ引っ越した方や、自宅でテレワークするようになった方が、荷物の整理のためにトランクルームを利用するケースが増えています。少なくとも今後10年から15年は、今のペースで成長を続ける市場だと考えています」と話す。


トランクルーム事業者の多くは、マンション・ビルオーナーや土地オーナーに対して、不動産の有効活用や空室対策の一手としてトランクルームビジネスを提案している。だが、アンビシャスの場合は異なる。同社は不動産オーナーからトランクルームに適した物件を借り上げた上でそれを投資商品化し、資産運用や節税をしたいと考えている個人投資家や法人などに販売している。といっても、実際にトランクルームを売るわけではなく、投資家に「収納ピット」のフランチャイズに加盟してもらう形をとる。


運営や管理などはすべてFC本部であるアンビシャスが行い、加盟店は毎月、売上を受け取るだけだ。イメージ的には、不動産と金融商品の中間にあたる。現在ある490拠点中、フランチャイズは390拠点。これに対しオーナー数は約250名いるという。中には20拠点以上に投資しているオーナーもいるそうだ。


「収納ピット」の投資商品としての魅力は何か。主に4つ考えられる。一つは、想定10〜15%という利回りの高さだ。これは、あまたある投資商品の中でも高い部類だ。また、利用者データによると1契約者の平均利用期間が40カ月と長く、賃料収入の上下動が比較的小さいことも魅力の一つだ。電気代くらいしかランニングコストがかからない点も見逃せない。「別の事業に集中投資するためにトランクルームをやめたいというような場合に、他のオーナーに営業権を譲渡することができる点も、『収納ピット』の特徴です」と伊原氏は言う。


物件の仕入れについては同社の開発部隊が一括して行うため、投資家サイドで用意する必要はない。「世帯数や世帯年収、人口集中率などから、需要のありそうな地域で物件の開拓を行います。トランクルームというと、ファミリー層の利用が多いイメージが強いですが、最近は事務所をスリム化するために、資料置き場として利用する法人も増えています」


▲想定利回りは10% ~ 15%

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