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わずか一坪で開業可能なコーヒースタンド/MAMEBACO

タビノネ 京都市左京区 北辺佑智社長

公開日:2022.11.18

最終更新日:2022.11.18

※以下はビジネスチャンス2022 年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

 

コーヒー豆の販売は高級住宅街との相性も抜群

コーヒー豆卸や喫茶店事業などを営むタビノネが、一坪で開業できるコーヒースタンド「MAMEBACO」のFC募集を今年5月に開始した。同店で提供するスペシャリティコーヒーは、同社が生産地を開拓し、独自ルートで仕入れた糖度20度以上のコーヒー豆を使用。店頭ではドリンクのほか、オリジナルのコーヒー豆も販売する。

 

MAMEBACOが取り扱うのは、スペシャリティコーヒーの中でもハイグレードとされる糖度20度以上のコーヒー豆だ。提供価格は500〜650円と高めだが、完成度の高いコーヒーがテイクアウトで手軽に飲めるとあって評判だ。また、ハンドドリップやラテアートなど出来上がりまでの工程が見られることもあり、Google内評価で星4・8と、京都のコーヒーショップで3位の評価を得ている。

 

運営会社であるタビノネは2017年開業のフェアトレード専門店で、フェアトレードのコーヒー豆を卸している。しかし、直営1店舗だけではフェアトレードコーヒーのマーケットを広げるのに限界があった。自社のコーヒー豆を使用し、なおかつ、多くの人に楽しんでもらえるツールを模索する中、北辺佑智社長は、たばこ屋が街のコミュニティをつくる機能を果たしていたことに気づいた。日常に特別を添える存在として、コーヒーもたばこと共通する部分があると確信した北辺社長は、街に馴染みやすい一坪のコーヒースタンド「MAMEBACO」を2019年に創業した。現在同店は直営1店、FC3店で展開する。一坪で開業できることから所有物件はもちろん、既存業態との併設出店も可能。これまで、たばこ屋やアイスクリーム屋が同店の導入を決めている。

利益率40%超えも

初期投資は、施工費350万円と採用広告・人件費10万円、研修費が30万円と、トータル390万円からだ。加盟金とロイヤリティは発生しない。買い物帰りでドリンク需要が見込まれる生活導線上や、豆のリピート購入が期待できる高級住宅街での出店を推奨している。収益モデルはドリンク1杯600円で月に1200杯販売した場合、月商は95万円(うち25万円はコーヒー豆や菓子などの物販売上)だ。原価は22万円、広告分担費は5万円、そのほか家賃や人件費などを差し引くと利益率は22%だ。オーナーが店頭に立つ場合、利益率が40%を超える事例もある。

 

10日間の研修では、同社のバリスタインストラクターがハンドドリップやエスプレッソマシンの使い方、ラテアートなどコーヒーに関するスキルを指導する。収益を上げるには、コーヒー豆の定期購入者などの獲得が重要であることから、コーヒーの知識を交えたトーク術の指導にも力を入れている。その結果、同店のリピート率はドリンクで20%、コーヒー豆で80%となっている。

 

オープン前はポスティングを実施するほか、インフルエンサー・プレスリリースによる話題作りを行う。オープン後も継続して集客できるよう、同社がSNSの活用法についてサポートする。現在同社は、店内に席を置く純喫茶モデル(mamebaco+)を開発しており、すでに全国から問い合わせがあるという。

 

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