【ジェリーの謎解きルーム】謎解きゲームやボードゲームを楽しめるカフェがFC展開
公開日:2025.11.17
最終更新日:2025.10.29
※以下はビジネスチャンス2025年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
月商108万円、調理不要でオペレーションを簡素化
維新エンターテインメントは、謎解きゲームを楽しめるカフェ「ジェリーの謎解きルーム」を展開している。カフェでドリンクを楽しみながら本格的な謎解き体験ができ、20~30代のカップルやグループを中心に利用されている。2017年に1号店をオープン。現在は静岡県に直営店を2店舗出店しており、今年4月よりFC展開を開始した。
オリジナルのゲームを展開
「ジェリーの謎解きルーム」は、一見するとおしゃれな内装のカフェだが、ドリンクを楽しみながら本格的謎解きゲームを体験できる点に特徴を持つ。ゲームは、同社が制作したオリジナルの謎解きゲーム20種ほどのほか、世界中のボードゲームを300種以上用意している。
オリジナルの謎解きゲームをプレイするには、ドリンクを頼むような感覚でメニューからやりたいゲームを選択し注文する。すると、ゲームのキットが提供され、制限時間分の中でのクリアを目指す。謎解きに慣れている層にも、プレイしたことのないライト層にも楽しめる難易度で、制限時間が過ぎたとしても最後までプレイすることができる。
1グループの平均滞在時間は2時間ほどで、客単価は2800円だ。1ゲームの利用は2400円(1人につき)からあり、謎解きゲームはせずにボードゲーム+ドリンクの利用も可能だ。
来店は1人から可能だが、2~4人ほどの複数人のグループが多い。ターゲットは20~30代の若い層で、1日の平均来客数は20人ほどだが、大型連休の際は満席になるほど賑わうという。ボードゲームを使ったイベントを定期的に行っており、リピート率を上げる施策としている。

キットで提供されるオリジナルの謎解きを楽しめる
遊休スペースの有効活用に
開業にあたり初期投資は960万円ほど必要だ。内訳は、加盟金が150万円、研修費が30万円、情報掲載やSNS開設の開業支援費が80万円、謎解きゲームのキットやボードゲーム一式が70万円、什器や家具が230万円、内装費が400万円となる。これに別途200万円を目安とした物件取得費がかかる。研修では、カフェの運営や謎解きを実際に体験し内容を学ぶ。店舗は20~30坪の広さを推奨しており、30坪の場合は約席を用意できる。
既存カフェの加盟のほかにも、オフィスやホテルといった遊休スペースの有効活用にも推奨している。また、週末のみの開業プランも用意があり、リスクを少なく始めたい人にも適しているという。
月商は108万円ほどを見込む。経費はロイヤリティが1席につき1500円のほか、謎解きゲームが消耗品のため1ゲームにつき700円かかる。その他消耗品が3万円ほど、家賃が20万円、人件費27万円、通信費8万円、システム費が3万円かかり、手残りが30万円ほどとなる。食事はナッツなどのおつまみのみで調理の必要が無く、スタッフは2人いれば回せるようオペレーションを簡素化している。
同社は今後3年で10店舗、最終的には全国50店舗の展開を目標に掲げている。
「謎解きゲームができるカフェはまだ数が少なく、リード企業がありません。当社が業界を引っ張れるようFC展開を開始しました。人々の身近な娯楽になれるよう全国展開を早急に進めたいです」(武友淳社長)
ジェリーの謎解きルーム
維新エンターテインメント
(静岡市駿河区)
武友 淳社長(42)
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