
【アイスは別腹】20~30代に人気の締めの夜アイスブランド
公開日:2025.09.30
最終更新日:2025.09.10
※以下はビジネスチャンス2025年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
ユニークなブランドシェア店舗を構想
2021年に1号店をオープンした夜アイスパフェブランド「アイスは別腹」は、全国に16店舗を展開している。内訳は直営店が4店舗、FC店が12店舗となる。創業者は管理栄養士の資格を持つ20代の若手起業家で、在学中に1号店を立ち上げた。岡本直也社長のユニークな取り組みが注目を集めている。
締めの夜アイス形態
主要商品はソフトクリームをベースに、旬の果物やモンブラン、ティラミスなどをトッピングした見映えするアイスだ。ベースとなるソフトクリームはあっさりとした口当たりとミルクのコクを両立させ、トッピングの味を引き立てるよう設計されている。
価格帯は400円から800円が中心。ソフトクリームパフェが主力だが、一部店舗では口あたりの滑らかさが違うアイスクリームパフェも取り扱う。16時前後と20時前後がピークタイムで、特に夜の時間帯に来店が集中しており、締めの夜アイス需要を見越した設計となっている。ターゲットは20〜30代のカップルや女性グループで、食後の一軒として支持を得ている。
駅前の徒歩圏内に出店することが多く、敷地の広さに応じてイートインが可能な店舗とテイクアウト専門の店舗がある。加盟開業する場合、イートインは14坪ほどの広さに10席ほどを推奨している。テイクアウト専門の場合は8坪から開店が可能だ。
他業種で事業基盤を持つ企業が、サブ事業として参入するケースが多く、複数ブランドを運営する大手フランチャイジーや、遊休地の有効活用を目的に加盟する事業者もいるという。

フルーツやトッピングが盛られた見栄えのするアイスが特徴
ブランドを切り替える構想
開業にあたっての初期投資は、物件取得費を除いて約650万円。内訳は加盟金132万円、保証金100万円、商圏企画料44万円、研修費33万円、内装工事費200万円、設備費100万円、広告費30万円、雑費20万円となっており、立地や広さに応じて変動がある。物件取得費用は50〜100万円を想定しており、全体では700〜800万円ほどで開業が可能だ。
月商は300万円ほどが平均的な数字だ。原価率は35%、人件費25%、家賃17万円、システム管理費5万円、水道光熱費5万円、雑費10万円、ロイヤリティは売上の5%。これらを差し引いた営業利益は約68万円で、この金額が手残りとなる。
同社は、全国100店舗体制の構築を掲げているほか、ユニークなビジネスモデルの構築を計画している。冬場の売り上げが落ちる課題に対応すべく、年間で複数ブランドを切り替えて運営できるシェア型店舗を準備している。たとえば夏にアイスを販売し、冬はブランドを切り替えて、スイーツやドリンクを販売するなど、アイスという一商材に留まらない多角的な展開だ。そのため同社では7ブランドの立ち上げを計画しているという。
「どうしても冬場になると売り上げが落ちてしまうのでその対策として構想しています。加盟店に、ブランドチェンジできるフランチャイズ展開を紹介出来たら、面白く感じてもらえると思っています」(岡本社長)
アイスは別腹
アイスは別腹
(兵庫県姫路市)
岡本 直也社長(26)
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