【うな希”希々花】飲食とお祝い文化を融合させた鰻店
公開日:2025.11.07
最終更新日:2025.10.29
※以下はビジネスチャンス2025年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
460万円の初期投資額、異業種からの参入も
「うな希”希々花」は飲食とフラワーギフトを組み合わせた業態の鰻店だ。店舗では食事提供の他にフラワーギフトを販売している点に特徴を持つ。お祝いができる飲食店として店づくりを進めている。2024年1月に開業。現在は直営店が2店舗、FC店が3店舗ある。
母の日の売上が好調
「うな希”希々花(ののは)」は飲食とお祝い文化、カジュアルを掛け合わせたブランド作りをしている。メニューには祝福用の料理を用意。「バースデー重御膳」や「合格重御膳」、「ありがとう重御膳」などハピネスシリーズという名称で、お膳の中にはメッセージプレートがあり金箔がちりばめられている。平均すると1日1件は注文が入る人気の商品だ。1年の中で土用の丑の日が一番売上をあげるが、その次に続くのが母の日だという。テイクアウトのほか、造花のブーケや花瓶、メッセージカードなどのセットアイテムが売上を伸ばす要因となっている。
中百舌鳥本店には店舗内に庭を作った。造園も同社でプロデュースしており、その点も特徴の一つとなっている。フラワーギフトのほかにも観葉植物を販売している。食事のメニューの最後のページに造園の案内が載っており、見積り依頼をすることが可能で、幅広い引き出しを持っている。また、若い層が利用しやすいようカジュアルさを重視したブランディングをした。ロゴや店舗設計を、若い世代やファミリー層に受け入れやすいよう設計。メニューにはお子様ランチを用意し、ターゲットを30〜50代の家族層とした。
そのつくりから女性の利用が多く、来店客の6割ほどは女性だ。SNSでの拡散も期待できるが、チラシなどアナログの集客効果が高いという。

お祝いメニューにはメッセージプレートに加え金箔がちりばめられている
異業種からの参入
加盟金は50万円。厨房機器は200万円前後で揃い、物件を居抜きで使えば総投資額は460万円ほどに収まる。新たに物件取得をする場合は500万円が目安となる。
現在の加盟店は異業種からの参入だ。八尾店のオーナーは、もともと焼き鳥店を営んでいたが、自転車の飲酒規制が強まったことで来客数が減り、昼業態に切り替えるため同店に加盟したという。
25坪ほどの広さに席ほどからスタートでき、その場合スタッフは調理を含め2〜3人で回す。ファミリー層がターゲットのため、立地は住宅街を中心に展開。決して一等地に出店する必要は無いという。松原店はロードサイドにあり、駐車場付きのカフェの居抜き店が理想的だ。
26席を構える中百舌鳥本店の月商は580万円だ。経費の内訳は原価が220万円、人件費が95万円、家賃が26万円、光熱費が10万円、備品費ほか消費税などが85万円、ロイヤリティは固定10万円で、これらを差し引いた144万円が営業利益となる。
同社は3年で30店舗の展開を目標としている。
「開業のリリースでは1000店舗を目標としていて、それくらいの気持ちで進めていきたいです。共感を持って一緒に走ってくれる熱い方と一緒にやりたいですね」(冨岡春希社長)
うな希”希々花
HOPE
(大阪府松原市)
冨岡 春希社長(31)
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