
【連載 第53回】経営者が知らないとマズイ 業績を上げるためのファイナンスの裏ワザ
公開日:2025.05.11
最終更新日:2025.05.13
※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は掲載時の情報です。
今すぐやめて!顧問税理士への経営相談
利益を出して、会社を現在と未来の生活の財源にしたいなら、今すぐ顧問税理士に経営相談をするのを止めましょう。
■わたしと経営相談
私は顧問先には心底儲かって欲しいと思っています。そうすると、節税という私の出番がやってくるからです。私の事務所は設立22年を経過していますが、顧問先を儲けさせる能力があるかというと、正直そこまでの自信はありません。顧問先の経営相談に応ずるなど、大変おこがましいことだと思っています。
■顧問税理士と経営相談
しかし、顧問税理士に求める能力として、経営相談をあげる社長が沢山いると聞きます。その一番の要因は、顧問税理士以外の専門家との付き合いがないからでしょう。相談しても追加の顧問料が発生するわけではないので、何でもかんでも顧問税理士に相談すれば良いと無意識に思っている社長が多いと感じます。
■陸上10種競技と経営相談
陸上競技の中に10種競技といって、10種類の陸上競技の総合得点で争うものがあります。この10種競技でトップの選手が、各競技のトップ選手かというと、そうではありません。タレントの武井壮さんは、陸上10種競技で日本一になったことがありますが、100メートル走の日本大会の決勝には出てきません。
税理士も同じで、何でもかんでも出来ますという税理士が仮にいたとして、全ての経営分野において、トップを極めている税理士は存在しないと考えるのが適当なのです。
■経営コンサルタントの倒産件数が過去最多を更新
2024年の経営コンサルタント業の倒産件数が過去最多を更新したそうです。経営コンサルタントというと、経営の専門家であって、会社を倒産させるようなことはなさそうに見えます。しかし実際は、それぞれニッチな分野の専門家であって、経営全般の専門家ではありません。私はこのニュースを見ても全く驚きませんでしたが、ネットやテレビで大きく取り上げられていたので、世間の皆さんは大きな誤解をされていると思いました。
会計事務所の倒産件数が増えているということはありませんが、それは税理士が経営センスに長けているというより、毎月顧問料収入があって、なぜか不満があっても解約する社長が少ないという緩い環境によるところが大きいと思います。
■税理士には、税金の相談を
税理士が強い分野といえば、当然ですが税の分野です。そして税の分野も、全部詳しいという税理士は少なくて、私のように所得税や法人税といった日常の税金に詳しい税理士もいれば、相続税や贈与税に特化した税理士もいます。
売上増や原価低減を専門分野にしている税理士もいるかもしれませんが、こちらは税理士でなくても専門家のいる分野です。
■経営相談は、その道の専門家へ
もし儲けたいなら、税理士ではなく、売上増や原価低減の専門家に相談するべきです。身近にそうした専門家がいなければ顧問税理士に専門家の紹介を依頼しましょう。顧問税理士が紹介先がないというなら、弊社のマッチングシステムを顧問税理士にご紹介下さい。皆さんのシステム登録から相談の依頼まで、全て顧問税理士が代行できます。このシステムを使って儲かる会社に変わったら、節税の相談は私にお願いします。
お問い合せ TEL.03-3237-1311
ビズ部:http://kigyou-no1.com
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代表取締役社長 山口真導氏
公認会計士・税理士。経理代行のアカウンタックス代表。ビズ部・部長。債権の入金確認や振込業務を含む、経理の全機能を提供し、キャッシュ・フロー改善に貢献している。毎月開催する節税セミナーには多くの経営者が参加して好評を博している。
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