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【連載 第3回】ナニコレ賃貸借 繁友社長の知識てんこ盛 

公開日:2023.10.29

最終更新日:2023.12.26

※以下はビジネスチャンス2023年10月号から抜粋した記事で、内容は掲載時の情報です。

店舗物件情報の探し方 不動産会社とうまくつき合い有利な契約を

店舗情報サービス (東京都中央区) 繁友 健志 社長(40)

 FC本部にとってもフランチャイジーにとっても、出店立地は重要だ。「地域、貸主、テナント企業、三方よし」を掲げる繁友健志社長が店舗不動産の知識をわかりやすく解説。読めば繁盛の「シゲモリ」連載だ。

 

 今回は店舗物件における「情報」についてお話しします。
 店舗物件を探したり不動産賃貸借契約を締結したりするとき、不動産業界の仕組みを理解していて、不動産会社とのつき合い方が上手な人ほど多くの物件情報が集まり、有利な条件で契約することができます。

借主からの交渉が難しい理由

 まずは、店舗物件における不動産会社の特徴から説明します。
 皆さんが店舗物件を探すとき、ポータルサイトや空き物件の入口の看板に記載されている不動産会社に連絡するとします。多くの場合、それは貸主より依頼された、基本的な立場としては貸主側の不動産会社です。そこで借主として皆さんが経済的な条件などを交渉しても、希望を通してもらうことは簡単ではありません。
 また、貸主側の不動産会社は貸主より依頼されている店舗物件のみを紹介しますので、他の店舗物件をわざわざ探して提案することは少ないのです。10件の店舗物件を見るために、10社の不動産会社に問い合わせることもあります。
 当社のようなテナント側の立場で物件を一緒に探し、条件交渉を依頼することも一つの方法です。

公開される店舗の物件情報

 皆さんも耳にされたことがあるかもしれませんが、「良い物件は表に出ることなく、内々で決まる」という話は不動産業界では有名です。
 投資用不動産の場合は、利回りと状態が良ければ価格や面積などの影響は少なく、多くの人が買いたいと言う物件があります。
店舗物件では、エリアや立地、坪単価や面積、階層や形、設備など、求められる条件が出店会社ごとに細かく設定されています。誰でも借りたいという物件は少なく、不動産会社が手数料を多くもらうために貸主に無断で物件を囲い込み情報を流さないことはありますが、そのことによるメリットは少ないです。
 昔は電話やFAX、貼り紙で店舗物件の募集をしていましたので、情報が市場に出回らないということもありました。しかし近年は、ポータルサイトの数も掲載物件数も大幅に増えました。
 一部のターミナル駅前物件などの高坪単価の店舗物件では、ポータルサイトに載せる前に、出店競争が激しい飲食店などの大手チェーンに物件情報が提案されます。仲介手数料1カ月分に加えて、出店企画料などの名目で1〜4カ月分の手数料を大手チェーン店が支払うからです。
 ただ、多くの店舗物件は業者間も含めて不動産会社を通じれば一般に情報が流れます。
 前号でもお伝えした通り、皆さんの出店基準に合う物件があれば、1年間空いて市場に出回っている物件でも問題ありません。未公開情報だから店が繁盛するということもありません。自社にとって良い物件は他社にとっても良い物件とは限らず、同業他社でも良い店舗物件の定義が同じとは限りません。探しているエリアで、自社に合う店舗物件を1つ見つければ良いのです。

今月の一句

理想郷 まだ見ぬ物件 追い求め

Profile しげとも・たけし
1983年、神奈川県生まれ。大学卒業後に証券会社に入社し、その後、多店舗展開企業向けの不動産コンサルティング会社を2社経験。2019年に、店舗物件に特化した不動産会社「店舗情報サービス株式会社」を創業。現在は大手チェーンから新興フランチャイズの出店支援や店舗物件に特化した不動産事業を展開している。

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