コンセプトは「大切な人を連れていきたい店」

食べログ3・73点の大阪で人気のラーメン/鶏soba 座銀


銀の葡萄

大阪市中央区

壽量健太社長(37)


銀の葡萄が手掛けるラーメン店「鶏soba 座銀」が、FCによる全国展開に乗り出した。同店舗は2014年に大阪肥後橋で1号店をオープンし、すでに大阪や神戸で直営店6店舗、海外で3店舗を展開。また2年連続で関西ラーメン100名店にも選出されるなど、今や大阪で知らない人はいないほどの人気店となっている。ラーメン店とは思わせないユニークなコンセプトやサイドメニューで、成熟期を迎えるラーメン市場に新風を吹き込む。

(2021年ビジネスチャンス10月号「注目のNEW FCビジネス」より)



壽量健太社長(37)

「鶏soba座銀」(以下:座銀) のメインコンセプトは、「大切な人を連れていきたいラーメン店」だ。「スタッフは割烹着にネクタイを着用」「おぼんで商品を提供」というように、そのイメージは高級和食店のイメージに近い。

同社がこのような店舗作りをした理由について、同社の壽量健太社長は「お客様に選ばれるためにはストーリー性の訴求が必要」と話す。「誰と、いつ、どの道を通って、何を注文し、どのような話をして、どのような気持ちで帰路に着くか。ここまでを一つのストーリーとして店舗を作っています。ラーメンの市場は成熟期となっており、普通に店舗を作っても差別化は難しい。当社はそこを『体験』としてわざわざ来てもらえるような店作りに取り組んだ」



看板メニューの「鶏soba」

またこうしたこだわりは、商品の細部にも反映されている。同社のメインメニューである「鶏soba」は、鶏白湯スープに薄く削いだごぼうのから揚げがトッピングされている。一風変わった組み合わせだが、その食感と鶏白湯スープとの相性が良く、人気メニューとなっている。 そしてサイドメニューにはラーメン店には珍しい「炙り肉寿司」などを用意しており、セットメニューとして注文されることも多い。


オペレーションを簡略化し

女性でも調理が可能


座銀のような特徴的な商品である場合、オペレーションが気になるところだが、その点についても特段難しい点はないという。スープなどの基本食材は工場から店舗へ直送されるため、重い寸胴鍋でスープを煮込むということもない。しいて発生する調理としてはゴボウのから揚げがあるが、こちらも削いだゴボウを素揚げするだけなので、調理経験の少ない人材や女性でも難なくこなすことができる。従来の都市型モデルの店舗であれば、4名程度でオペレー ションが可能だ。


同店の平均客単価は1200円で、直営実績モデルで月商が630万円。原価や人件費、家賃などの費用を差し引いた営業利益は約165万円と26%を超える。対する初期投資は前述の直営店で物件取得費224万円、施工費が918万円、機器・設備310万円、備品が35万円の1487万円。同条件でフランチャイズ加盟をする場合は、加盟金300万円、デザイン監修費50万円、研修費30万円がプラスで発生する。


「都市型の15坪モデルで投資が2500万円、月商で630万円を想定しています。その場合、遅くとも2年で投資回収が可能です」


これまでは都市型モデルでの出店がメインだったが、FC化を機にファミリー層を対象として郊外型モデルでの出店も加速させていくという。同プランの場合、30坪で投資額は3500万円、月商は730万円を想定している。

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