3カ月熟成によりさつま芋糖度は50度以上

今後は焼き芋の自動販売機事業もスタート


芋王

TERMINAL

東京都豊島区

フード事業部佐々木慎太郎顧問(51)


アウトレットモールやSCに特化したリテール業などを営むTERMINALは2018年、焼き芋をはじめとした、さつま芋のセレクトショップ「芋王」を立ち上げた。現在、常設3店舗と年平均で催事15店舗を運営している。同店はイートスペースを設ける必要がないため、わずか3坪から開業可能だ。

フード事業部佐々木慎太郎顧問(51)


立地に縛られない出店戦略

最低3坪から開業可能




芋王は、宮崎県産をメインに全国の旬の熟成さつま芋を販売するセレクトショップだ。さつま芋の熟成期間は長くても1・5カ月ほどとされるが、同店では約3カ月間熟成させている。長期間の熟成はさつま芋が腐ってしまう恐れがあるが、湿度や温度管理などの繊細な作業を施すことによって長期熟成を可能とした。スーパーなどで売られるさつま芋の糖度が約10度、専門店が約30度とする中で、長期熟成した同店のさつま芋はどれも50度以上の糖度がある。


糖分の中でも良質とされる麦芽糖はダイエットや筋肉づくりに効果を発揮する。そんなこだわりのさつま芋を広めようと、同社は2019年に常設店と催事販売の両形態でFC募集を開始した。テイクアウト専門店として開業する場合は3坪あれば十分で、既存業態の空スペースに併設出店することもできる。同社はこれまで、住宅街やサービスエリア、ショッピングモールや駅構内など、立地に縛られず出店してきた。焼き芋は1本400円〜で、客単価は1300円だ。焼き芋のほかにも、大学芋や芋けんぴなどのサイドメニューも販売しており、売上全体の2割に及ぶ。


物件取得費を除く初期投資は、加盟金100万円、保証金50万円、研修費31万円、そして出店形態で異なる出店開発費が2〜20万円だ。収益モデルは、10時間週7日稼働で月商250万円に対して、営業利益が40万円〜。宮崎産などさつま芋の種類を厳選していることから原価は40%を占める。基本ワンオペレーションだが従業員を雇う場合、人件費が22%。ロイヤリティは5%となっている。


加盟店には冷凍された焼き芋が届く。解凍しなければ3カ月ほど保管できるためフードロスのリスクを抑えられるほか、開店前準備も商品を並べるだけと簡単だ。同社は積極的にWEB広告やポスティングなどを行っているわけではない。しかし渋谷や新宿など、都心部に焼き芋屋台があるインパクトから数多くの著名人やテレビ番組などに取り上げられており、芋好きの中での知名度が高い。加えて、スイーツショップ「THEBAUM」やテレビアニメ「呪術廻戦」とのコラボなどによって、さつま芋に馴染みのない人にも触れるきっかけを作っている。


同社は今後、店舗販売事業に加え自動販売機事業にも本格的に着手する。自動販売機では、焼き芋の冷凍パックやサイドメニューなどを販売。投資額は200万円程で、10万円の売上に対して5万円の利益と想定される。近日中に、東名高速道路の海老名PA下りに1号機がオープン予定だ。


イートイン併設店舗も

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