急速冷凍により焼きたて同様の食感と薫りを再現/すい~つ食ぱん白雪庵

1商品720円で直営店の平均月商は97万円


手作りパンの移動販売を主力事業とする伸和が昨年10月末、冷凍高級食パン専門の無人販売店「すい~つ食ぱん白雪庵」(以下:白雪庵)を広島市にオープンした。同店は流行りの高級食パン専門店とは異なり、焼き上げ直後にパンを急速冷凍する。これにより、自宅でも焼きたて同様の食感と薫りを演出することに成功した。



伸和

広島市安佐南区

増田幸之助取締役部長(38)



  増田幸之助取締役部長(38)


臨店は2日に1回約20分

広島市外は代理店で出店予定



白雪庵は、10㎝×10㎝の冷凍食パン(2個入り720円)のみを販売する食パン専門の無人販売店だ。同店を手掛ける伸和はもともと、手作りパンの移動販売を行っていたが、それには時間が経つにつれて焼きたて独特の薫りや食感が薄まってしまう難点があった。そこで同社は、いつでも焼きたて同様のパンを提供するべく、急速冷凍の技術を開発。焼き上げたパンを急速冷凍することでパンに含まれる水分量が保たれ、解凍すると焼きたて独特の食感と薫りを再現できるという。


同社は、近年の高級食パンブームとコロナ禍による非接触推奨の流れを踏まえ、冷凍食パンの無人販売店をオープンするに至った。無人販売店は24時間営業が可能であるため、同社が目指す「いつでも焼きたてのパン」を提供できる。客は、冷凍ショーケースから商品を取り出したのち、精算機で清算する。精算機は、クレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済にも対応している。食パンは、購入してから3時間程で自然解凍されて食べごろになる。


現在、広島市の直営1店のみだが、そこでの平均月商は97万円だ。店内には3枚扉の冷凍ショーケースが1台と精算機、購入方法を示すモニターが設置されている。ショーケースは最大144商品を保管できる。開業には坪あれば十分で、必要とされるインフラは、電気とセキュリティのためのインターネット回線くらいだ。出店エリアに制限はないが、繫華街やオフィス街の立地が好ましい。ロードサイドに出店する場合は駐車場が必要だ。ただし、1人あたりの購入時間が平均3分と短いため、1〜2台の車が停められるスペースがあればよい。2店舗目を出店する場合は広島市内であれば直営、それ以外のエリアであれば代理店で出店する考えだ。


代理店オーナーの基本的な業務は、2日に1回店舗へ赴き、商品補充や現金回収、掃除をすること。20分程で業務は終了するという。食パン専門の無人販売店はまだまだ少ない。そのなかで同社は、食パン専門の無人販売店のパイオニアとして象徴的な存在を目指していく。




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