創業150年を迎える老舗酒販店がFC事業に注力/奥田商店

京滋エリアで「ダイソー」「業務スーパー」店舗を展開


京都を代表する老舗酒販店、奥田商店(京都市山科区)。直営ブランドである酒類のディスカウントショップ「ケントボーイズ」と「生鮮スーパーケント」をチェーン展開する一方でフランチャイズ運営にも注力。現在、「業務スーパー」と「100円SHOPダイソー」で20店舗を展開している。5代目として同社を率いる奥田悌二社長を取材した。


奥田商店

京都市山科区

奥田悌二社長




品揃えと商品開発力が「業務スーパー」の魅力



――京都と滋賀で「業務スーパー」16店舗「100円SHOPダイソー」4店舗を運営されています

奥田 当社の始まりは明治6年にまで遡ります。

奥田商店として個人創業し、以来、酒類の卸・販売をメーンに事業展開してきました。フランチャイズ事業に進出したのは平成10年のこと。当時はまだ少なかった「100円SHOPダイソー」に加盟したのが最初です。6年後には「業務スーパー」にも加盟しました。現在は、後者の方に主軸を置きながら店舗網を拡大しています。


――自社直営ブランドとフランチャイズ店の両輪で事業展開されています。現在、フランチャイズ事業は、全体の売上のどのくらいを占めるまでに成長しているのでしょうか。

奥田 グループ全体で約200億円ある売上のうち、フランチャイズが占める割合は半分程です。


――創業100年を超える老舗企業が、どういった経緯でフランチャイズ事業を始めることになったのでしょうか。

奥田 「ダイソー」に加盟した平成年前後は、ちょうどお酒のディスカウントショップが増え始めた頃で、競争が激化しつつありました。そこで将来を見据えて何か新しい事業にも取り組もうということで、フランチャイズ事業を始めることにしました。最初に「ダイソー」を選んだのは、当時はまだ京都にあまり店舗がなかったこと、さらに本社を訪問した際にものすごい数の品揃えに圧倒されたことが理由です。山科勧修寺の1号店を皮切りに、現在までに4店舗を出店しています。


――「業務スーパー」は現在16店舗を展開されています。どこに魅力を感じて加盟を決断されたのでしょうか。

奥田 当時と今では魅力を感じる部分はだいぶ変わりました。最初の頃は豊富な食材を安く仕入れて販売できる点が一番の魅力でした。今はそれに加え、他社を圧倒する優れた商品開発力が大きな魅力になっています。特に冷凍食品については、こんなものまで商品化してしまうのかと思うものまであります。もちろん、冷凍して味が落ちてしまっては意味がありません。美味しさを保ちながら冷凍商品化するその技術力も素晴らしいと思っています。人気商品になると、しょっちゅう品切れになってしまいます。


――「ダイソー」も「業務スーパー」もコロナ禍でその強さをいかんなく発揮しました。

奥田 「ダイソー」の方は衛生関連商品を中心に売上を伸ばしました。一方の「業務スーパー」は、飲食店(プロ)の利用は大きく落ち込みましたが、代わりに一般消費者の利用がものすごく増えました。


――フランチャイズ事業の今後の展望は。

奥田 先ほども申し上げたように、基本的には「業務スーパー」を中心に店舗網を広げていきます。また、小売の業態に限らず、良いものがあれば別の業態にもチャレンジしてみたいと思っています。ちょうど、グループ会社が管理する物件に居酒屋などに適した物件が一つあるので、そちらで何かできるものはないかと検討しているところです。

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