コンセプトは「カジュアルリッチ」な日常食/クロワッサン麦香奏KANADE

生地工場と販売店で店舗展開を早めるビジネスモデル


「カジュアルリッチ」をコンセプトに据えたベーカリー「クロワッサン麦香奏KANADE(以下:KANADE)」は、看板商品のクロワッサンを販売。澤田淳一シェフ監修のもと麦の香りが広がる、外はパリっと中はもっちりとしたクロワッサンが人気だ。2021年3月からFC事業を開始し、現在は東海エリアを中心に9店舗を展開する。


KPホールディングス

愛知県名古屋市

森裕次郎社長(42)


森裕次郎社長(42)

3つのFCパッケージ

多店舗展開がおすすめ


KPホールディングスの手掛ける「KANADE」のクロワッサンは、粉を練り冷蔵発酵、2回のバター折込工程など完成には2日を要する。クロワッサンだけは冷凍生地を購入しているというベーカリーも少なくないが、同社はパン生地生成の中で最も高い技術力を求められるクロワッサンをあえて極めた。


「自家製造にこだわる。そうすれば他のパン作りは負担なく製造できるようになる」と森裕次郎社長は説明する。店舗には15種類のクロワッサンを常時用意。一番人気のプレーン240円、チョコ280円など定番8種類のクロワッサンと、季節に合わせた期間限定商品7種類で構成される。このほか、クロワッサン以外のメニューも順次追加していく。基本の生地製法さえ守れば、FCオーナーによるクロワッサンサンドイッチなどのオリジナルメニュー開発も可能だ。「地産地消の食材を使うなど地域に根差した店舗を目指してほしい」と話す。


FCパッケージは3タイプを設定。粉から生地を製造し焼き上げて販売する工場直売所、工場から冷凍生地を購入し焼成は自ら行う厨房のある店舗、完成した商品を販売する店舗だ。森社長は「工場を持つことで生地を冷凍で出荷できるため、販売店拡大も早く利益率もよい。本部工場から生地を買い、販売店から始めることも可能だが、FC契約は基本1県1社なので家賃が安い立地に工場を構えて、2店舗目以降は低投資の販売店で出店するのも手だ」と説明する。


開業資金は工場直売所で加盟金100万円、保証金200万円(1店舗)、現場実務研修10万円/1人、厨房機器1100万円、厨房備品100万円、内装工事費900万円、外装・看板工事費300万円、店舗設計デザイン費150万円など合計3000万円。販売店は加盟金、現場実務研修費0円、保証金200万円。厨房ありの場合、厨房機器600万円、厨房備品50万円、内装工事400万円、外装・看板工事100万円、店舗設計デザイン費100万円など合計1570万円。厨房なし店舗では内装工事費400万円、外装・看板工事100万円、店舗設計費70万円など合計525万円。それぞれ1店舗ずつの3店舗構成となると、初期投資は工場直売所の3000万円、厨房あり店舗1570万円、厨房なし店舗525万円の総額5095万円。


3店舗運営時の収益モデルは午前10時から午後7時まで30日間営業した場合、客単価1500円、平日の来店者数平均150人、土日8日間の平均来店数300人で月商合計1452万円。3店舗それぞれの月商3%のロイヤリティ、3店舗合計した食材原価508万円、人件費403万円などランニングコストを差し引いた営業利益は235万円。投資回収に21・6か月を見込む。今後は、各地域の特色に合わせた店舗展開及び海外進出を目標としている。


生地作りを含めて2日かけて完成させる

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