エレベーターなしの高層階・築古物件でも開業可能/ハコジム

集客や入会手続きなどの対人業務は本部が代行



2017年に広島で開業した「ハコジム」は、個室貸切制のフィットネスジムだ。同店を運営するハコジム(広島市南区)はシステム開発を得意としており、予約管理システムや効率良く運動するためのAIスマートミラーなどを開発してきた。これらシステムとセルフサービスの導入によって、同社は店舗の無人化に成功した。



ハコジム

広島市南区

原田 欣司郎 企画・事業開発部長(36)




原田 欣司郎企画・事業開発部長(36)

システムの大半を自社開発

顧客の要望に応じた開発も



24時間型無人ジムであるハコジムでは、パワーラックやダンベル、ケトルベルなどを使ったフリーウエイトトレーニングが行える。セルフトレーニングが基本だが、希望者にはパーソナルトレーナーとのマンツーマントレーニングも用意する(1時間2980円)。


同店は完全個室制であるにも関わらず、月会費3800円だ。器具を海外で生産し、自社でシステム開発を行うことで、一般的な個室制ジムの半額以下の価格を実現した。自社システムであれば、外注よりも緊急対応を素早く行えるほか、顧客の要望にも応えることができる。


同店の目玉の1つ、スマートミラーを活用したAIパーソナルトレーニングは、「自分に適したトレーニングが分からない」という声により開発された。ダイエットや筋力アップといった、顧客の目的に応じたトレーニングメニューがAIにより提案される。


現在、同社は直営を12店舗展開しており、昨年11月からFC募集を本格的に開始した。最低3部屋は必要だが、18坪ほどあれば開業可能。物件の広さや高さに規定はあるものの、設備や立地に関する縛りはない。


トレーニング目的であるため、エレベーターなしの高層階物件でも収益を上げられる。築年数の古い物件や長期に渡る空き物件でも開業可能だ。立地に厳しい条件を設けない代わりに、同社はWEBを使った集客に注力する。


これまでの集客や会員分析によるビッグデータを活用したリスティング広告などを打ち出している。同店の会員上限は1店舗あたり150〜200人と、他社の10分の1程度であるため、WEB広告だけでも会員上限に達するほどの効果があるという。


オーナーの基本的な業務は、備品の補充と清掃だ。一部、販促活動も行う。集客や入会手続き、トレーナーアサインや現地での施設説明など、対人業務は本部が代行。臨店の頻度は店舗の利用回数によって変動するが、2日に1回が目安だという。


3部屋で開業する場合の初期費用(物件取得費を除く)は、加盟金150万円、内装工事費300万円、トレーニング機材約270万円となっている。この条件で開業した場合の月商は約万円。月々発生する費用は売上3%のロイヤリティと、カスタマーサポート委託費を含むシステム利用料8万円だ。


賃貸物件の場合、利益率は30〜45%で、所有物件の場合は55〜61%。また、オーナーがパーソナルトレーナーとして稼働するかによっても利益率が変動する。同社は空室に悩むマンションオーナーに対して、AIスマートミラーやバランスボールを取り入れた騒音が発生しにくい新パッケージづくりを進めている。これからの5年で300店舗を展開するのが目標だ。

AIスマートミラーでトレーニング

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