顧客の要望に合わせた商品展開でリピーター9割超え/移動スーパーはじ丸

仕入れ先は拠点スーパーのほか、自ら開拓も可能


はじ丸

三重県熊野市

西川 武志社長(37)


西川 武志社長(37)

専用トラックに食品や日用品などを載せて移動販売を行う「移動スーパーはじ丸」を展開するはじ丸(三重県熊野市)は、2020年より本格的にFC加盟店募集を開始した。同社は高齢者が多くスーパーが少ない地域に多くみられる買い物弱者に対して、トラックを介して買い物の場を提供する。


「近くにスーパーがない」「高齢で買い物に行けない」といった悩みをもつ歳以上の買い物弱者は、全国で約850万人に上るといわれる。2017年に設立したはじ丸は、冷蔵庫完備の専用トラックに食料品や日用品など約1200点を積み込み、公民館や集会所、さらには顧客の家前に停車し販売を行う。


移動スーパーは、指定された商品が届く配達とは異なり、顧客に対して選ぶことの楽しさを提供できるという。設立当初はじ丸は、西川武志社長が事業を手掛けていた水産加工品専門の移動販売を行っていた。しかし、顧客から他の商品も持ってきて欲しいとの要望が相次いだため、設立2カ月後、移動スーパーに業態転換した。


現在、直営のトラック4台とFCの13台で移動販売を行っている。同社は、中部・近畿エリアにスーパーを展開するバロー(岐阜県多治見市)と業務提携しているため、商品の仕入れや保管、積み込みや片づけ、精算業務等は全て拠点スーパーで行える。それに伴って、加盟募集エリアも近畿、北陸、東海、甲信地方となる。


仕入れ先は拠点スーパーだけに限らず、自ら開拓することも可能。仕入れ値の低い仕入れ先を開拓できれば、原価の引き下げに繫がる。実際にトラックに積む商品は、顧客のリクエストを参考に、自ら決定。価格設定も自由だ。初期投資は、加盟金100万円、備品など諸雑費10万円、車両費330〜350万円。営業許可にかかる費用など全て含めた総額は450〜470万円。ただし、車両費はローンやリース契約も認められているため、総額から車両費を差し引いた120万円を用意すれば開業は可能だ。


加盟契約後に発注するトラックが納車されるまでの約3カ月間は、直営店での実地研修や販売ルートの開拓を行う。販売ルートは担当エリア内の住民を訪問し、移動スーパーを必要としている人をピックアップ。需要の高いポイントを結び、ルートを確定させていく。実際に移動販売をするなかで、顧客とコミュニケーションをとり、要望に合わせた商品をカスタマイズすることで、その9割がリピーターになるという。


トラック1台での収益モデルは、1日9時間、26日稼働で月商約180万円。食料品や日用品などの商品を拠点スーパーから仕入れた場合、原価は約126万円(約70%)。月額のロイヤリティ3万5000円、レジシステム費4000円。その他、ガソリンなどの諸経費が4万円。営業利益は約46万円となる(車両がローン、リースの場合は別途5〜7万円が発生)。同社は、全国の買い物弱者を救済すべく、5年後には三重県から全国へ100台のFC展開を目指す。



商品約1200点が積み込まれている

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