狭小スペース活用から「専門店」化/ガシャポンのデパート

空きテナントへの出店が主流に


バンダイナムコアミューズメント

東京都港区


ガシャポン、ガチャガチャ、ガチャなど、メーカーによって多彩な呼び名のある「カプセルトイ」は現在、子供だけでなく大人も遊べるアミューズメントに進化。マーケットは400億円規模にまで拡大しているという。




400億円マーケットに成長商業施設との親和性高くバンダイナムコアミューズメント(東京都港区)では、「ガシャポン」と呼ばれるカプセルトイを施設内の遊休スペース活用として出店を拡大させている。カプセルトイとは、レバーをひねるとカプセルに入ったおもちゃが出てくる自動販売機。古くは駄菓子屋の店先に置かれ、10円で遊べるものだった。その後、商品は精巧でよりマニアック化が進み、バラエティに富んだことで、子供だけでなく大人も遊べるようなものに進化した。


「インバウンド需要もあり近年は毎年10%の伸びを示し、400億円市場にまで拡大しています。中心は20〜30代の女性で、単価も300〜400円台です」(ロケーションビジネスディビジョンベンダー営業部佐々木晶士マネージャー)。


需要の変化と比例して設置スペースも拡張傾向にある。カプセルトイはこれまで、商業施設の通路や、店舗の軒先など、自動販売機のように狭小スペースに設置されるケースが多かった。提供側はイニシャル・ランニングコストはかからず、賃料収入確保やにぎやかしの一端になるなどメリットも多かった。しかし、近年は「専門店」として入居するケースが増加。コロナ禍によって、従来のテナントが撤退することが多くなったことも、その動きに拍車をかけた。


同社でも「専門店」として、「ガシャポンのデパート」ブランドの出店を推進。昨年2月に池袋サンシャインシティにオープンさせた「ガシャポンのデパート池袋総本店」は、同社の基幹店として、400坪以上のスペースに3000面(機械複数台積み上げで1面計算)が設置された店舗として注目されている。また、大手デベロッパーとの連携により、大型ショッピングセンター内にオープンさせるケースも増えているという。


「例えば福島県郡山市にある店舗は、ロードサイドにある商業施設内で、顧客層はファミリーです。20〜30代の若い母親が子供とともに利用するケースが多い」(佐々木マネージャー)。カプセルトイの流通網はメーカー、卸、小売り、ベンダーという流れが一般的で、通常、店舗開発と運営は、卸やベンダーが担う。


しかし、同社はトップメーカーという立場と同時に流通、店舗運営までも担うことで、市場を一気通貫できる。同社によれば専門店としての出店の条件は、30坪を基準とする。このスペースでは600面が設置可能だという。商品は月200〜300アイテムを入れ替えることで、常に人気のあるアイテムを提供できる体制を整えている。同社ではまた、新たな業態として「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」を東京・神戸に出店。同社のキャラクターのみを扱う同店舗と、幅広い商品を扱う「ガシャポンのデパート」の2本柱により、カプセルトイ市場のシェア拡大を狙う。




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