東海を中心に90店舗展開のヘアサロン「デューポイント」

更新日:3月31日

店舗拡大に向けブランドイメージ転換に舵切る


デューアソシエ

愛知県名古屋市

日比谷美奈子社長(48)



東海を中心にヘアサロン「デューポイント」のFC事業を展開。現在は90店舗まで出店を拡大させている。同店はショッピングセンター内に立地することで高い集客力を持つのが特徴だ。今後さらに店舗数を増やすため、従来のブランドイメージである「ファミリーヘアサロン」からの脱却を図る指針だ。同社の日比谷社長に今後の店舗展開について話を聞いた。


日比谷美奈子社長(48)

Profile◉ひびや・みなこ1973年3月生まれ。1997年株式会社カットインユアーズ(現株式会社デューアソシエ)入社。2009年常務取締役、2015年代表取締役就任。創業時よりファミリーをターゲットにした美容室FCチェーン「デューポイント」の拡大に尽力。2012年、代表理事として美容学校「セントラルビューティストカレッジ」の立ち上げに従事。現在は、SDGsを意識した美容業の新業態開発にも取り組む。



関係会社と合同求人で人材を確保

パートスタッフでも働ける運営形態



―日比谷社長が先代のお父様の後を引き継ぐ形で社長に就任されたのが2015年。その頃は店舗数も100店舗まで拡大されていたようですね。

日比谷 当社は1997年に私の父が代表として設立してスタートしました。当時は立地も正直良いところとは言えず、私が入社してすぐに受け持った店舗は、月間の売上が90万円程度でした。そのため、そこから3年間かけて必死にノウハウを貯めてマニュアルを作り、月商90万円だった店舗を400万円まで仕上げていきました。この時にFC展開に向けた土台作りを行うことができたので、その後は15年以上をかけて順調に100店舗まで伸ばしていくことができました。


―本部の土台作りとは。

日比谷 SVシステムを構築したことです。フランチャイズのマニュアルを整備して、スタッフ教育に力を入れた結果、美容業界を知らないオーナーでも店舗の運営ができるようになったのです。また美容業界は慢性的な人手不足と言われ、どこのヘアサロンも採用に苦労しています。当社も人材が潤沢にあるわけではありませんが、別法人で「セントラルビューティストカレッジ」という美容学校を運営しており、関係会社と上手く仕組み化して合同求人を行い、採用応募は毎年300件近くあります。そのため採用単価も他のヘアサロンより低コストで抑えられ、採用に掛ける時間も少なく済んでいますね。




―女性の場合、美容師免許を取得していても家庭の都合でなかなか社会復帰ができない場合がありますからね。

日比谷 当社はパートの方を採用しやすいという特徴もあります。一般的なヘアサロンではピークタイムが平日の夕方や土日であるため、人手は欲しくてもパートの方を雇うに雇えないという現状。しかし当社は出店がショッピングセンター内でメインの顧客が主婦層、ピークタイムが朝から昼間になるため、パートの方が活躍しやすい時間とマッチしています。




中間層の価格設定を行い

幅広い来店者が集まる場に



―昨今はヘアカット業界も競争が激化し、なかなか以前のように収益化することが難しくなってきていると思います。社長に就任されてから、運営方法など変更したカ所はありますか。


オートシャンプーを積極的に採用

日比谷 4年ほど前から人手を使わずシャワーができる「オートシャンプー」の導入を積極的に始めました。実はシャンプーというのは非常に労力がかかり、腰への負担も大きい。そんなものであるにも関わらず、中には「新人美容師は2、3年間シャンプーしかさせない」というヘアサロンもあり、それが理由で辞めてしまう人もいるくらいです。一般ヘアサロンより低価格でサービスを提供私たちはテクノロジーが使えるところは使って、ヘッドスパなど手仕事で満足してもらう部分はしっかり料金をいただいて提供するという方向性を目指しています。そうすることで貴重な人材の損失を無くせますし、人件費のコストカットも図れます。最近のオートシャンプーは性能も良く、毛穴の汚れが落ちやすい、頭皮に負担を掛けないなどのメリットもありお客さまから好評です。



―御社はヘアカットで3000円という価格です。1000円カットほどではないですが一般的なサロンよりは価格帯が低いかと思います。どのような方をターゲットに価格を設定しているのでしょうか。

日比谷 私たちが競合としているのはあくまで一般のヘアサロンです。一般的なヘアサロンのカット料金は3600〜4000円が相場になっています。私たちはカットのみ、カラーのみと特化した店舗ではなく、一般的なヘアサロンと同じフルサービスを低価格で提供しています。ただ店舗スタッフは、もともと一般のヘアサロンで働いていた方も採用しているので、クオリティは変わりません。今まで一般サロンに通っていた方は1000円カットのヘアサロンに急に変えることに抵抗を感じることが多いですよね。そういった方が利用しやすいような雰囲気、サービスを提供しています。最近ではカラー人口が増えてきたため、カラーのメニューも強化しました。


ユニバーサルデザインを採用

―デュ―ポイントの初期費用を教えてください。

日比谷 これまで30坪前後の店舗が多かったのですが、より効率の良いオペレーション、コスト削減を目指して20坪前後のパッケージもご提案しています。初期費用は加盟金が250万円、保証金が300万円、内装費用は400万円。ほかにも初期薬剤費や求人費、販促費を含んだ開店準備金250万円などを含め、合計で1000万〜1500万円前後を想定しています。


―異業種の方でも始められると仰っていましたが、どのような研修制度を用意されているのでしょうか。

日比谷 「DEWGRAM(デューグラム)」というWEBツールを用意しています。こちらでマニュアルや好事例を見ることができ、薬剤について説明した動画の視聴、必要なパンフレットも引き出せるようになっています。加盟時研修ではこのデューグラムの使い方を含め、基本的なオペレーションを指導します。オープン前に数日間かけてスタッフに向けた研修も行い、デュ―ポイントのオペレーションや接客方法を指導します。オープン後しばらくは、本部の担当スタッフが店舗に入り、運営のサポートを行います。


―今後の展望は。

日比谷 今サービスの在り方を見直してみようと動いています。これまで「ファミリーヘアサロン」と謳ってきましたが、「ファミリー」と言われることによって「自分ではない」と思われる方が多くいますよね。これからはより地域に根差したヘアサロンを目指し「コミュニティヘアサロン」というネーミングを広めていくつもりです。地域ともっと深く繋がるため、ユニバーサルデザインという点もより強く意識していきます。まずはこの3年間で再び100店舗体制にし、新しいパッケージを浸透させ、新たな土台作りを着実に進めていきたいですね。



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