高品質のグルメバーガーをマクドナルド並みの価格で提供・テイクアウト専門業態でFC展開を開始

更新日:9月30日

/ベックスバーガー


subLime

東京都新宿区

奈良正徳社長


外資系、国内大手資本の参入が相次ぐハンバーガー市場に、また新たなチェーンが登場した。グループ総店舗数450店舗を誇る外食企業、GYROホールディングス(東京都新宿区)傘下のsubLime(東京都新宿区)が5月、吉祥寺に「BEXBURGER(ベックスバーガー)」の1号店を出店、同時にフランチャイズ展開をスタートさせた。1000店舗を目標に掲げる同社の今後の事業戦略について、奈良正徳社長に取材した。

(2021年ビジネスチャンス10月号より)



奈良正徳社長

1号店は開店半月で700万円の売上


―年商300億円の外食企業、GYROホールディングスのグループ会社として、高級レストランを中心に、飲食店業態を運営されています。今回、新たにテイクアウト専門のハンバーガーの業態を立ち上げられました。

奈良 我々はこれまで、大きなマーケットを狙って業態開発を行ってきました。結果、大半がアルコール業態という形になっているのですが、今後、若者のアルコール離れや少子化でアルコール市場がシュリンクしていくことを考えると、他の業態にもチャレンジしていかなければなら ないという結論に至りました。ハンバーガーを選んだのは、アメリカのサンディエゴに行った際に立ち寄った「In-N-Out Burger (イン・アンド・アウト・バーガ ー)」というハンバーガーショップ に刺激を受けたためです。バーガー3種類とフライドポテト、ドリンクだけというシンプルなメニュー構成にもかかわらず、次々に利用客がくるのを見て、「日本で同じようなものをやったら面白いかもしれない」と考えました。コロナでテイクアウトの需要が大きく伸びしていることもあり、あえて持ち帰り専門店にしました。


―ハンバーガーショップにも、「マクドナルド」のように手頃な価格で日常的に利用できる商品を販売しているところもあれば、ブランド牛をはじめ、特徴のある素材を使うことで高級感を出したグルメバーガーを販売しているところもあります。「ベックスバーガー」はどちらに属するのでしょうか。

奈良 グルメバーガーだけれども価格はマクドナルド、これが「ベックスバーガー」の商品 です。例えばバンズは、ミシュランで星を獲得した傘下のレストランで働くシェフたちと ともに開発し、毎日、グループのベーカリーショップで製造しています。


―それだけこだわっているにもかかわらず、マクドナルド並みの価格を実現できたのはなぜでしょうか。

奈良 それには大きく2つのポイントがあります。一つは、弊社が所属するGYROグループの購買力です。GYROグループは総店舗数450店舗を誇る巨大外食企業グループですから、高品質の食材を低価格で調 達することができます。メニュー数を絞り込んでいる分、余計にスケールメリットが大きくなります。また、先程申し上げたように、バンズはグループ店舗で製造しているため、コストをOEMの3分の1に抑えることができています。一方で、少人数 で運営できるように店舗のDX化にも力を入れています。「ベックスバーガー」では、バンズに挟むパティを専用のベルトコンベアで焼くのですが、こうした設備を導入したハンバーガーショップは、おそらく国内初だと思います。注文も、お客様にタッチパネルで行ってもらうスタイルにしています。現在、一番人気のベックスバーガーのセットは、フライドポテトとドンリクが付いて620円で提供しています。ハンバーガー1個なら150円です。



こだわりが詰まった「ベックスバーガー」


―5月15日に、吉祥寺に1号店をオープンしました。

奈良 1日800〜1000個売れ、半月で700万円を売り上げました。もともと、月商1500万円のモデルとして開発したので、出だしはまずまずといったところです。



DX化で少人数運営の実現を目指す



―今後は、フランチャイズを主軸に店舗網を拡大していくそうですが、GYROグループとしては初の試みだと伺いました。

奈良 グループの代表を務める花光雅丸がかつて、「牛角」を展開するレインズインターナショナルに在籍していたこともありFCをやる上での不安は一切ありません。今後は直営1に対してFC9の割合で、1000店舗を目標に出店を進めていく計画です。


―加盟条件を教えて下さい。

奈良 加盟金は200万円で保証金はかかりません。ロイヤリティは売上に対して5%、研修やサポートなどは無料で行います。内装や設備、什器等に約2000万円の投資が必要になります。テイクアウト専門なので、最小15坪くらいの広さで開業できます。


―先程、月商1500万 円のモデルだというお話をされていました。利益率はどのくらいを想定しているのでしょうか。

奈良 吉祥寺店の場合で月商1500万円に対して利益は12%、だいたい220万円になります。吉祥寺店の場合、かなり場所が良いこともあり、今のところコンスタントにこの数字を出すことができています。仮に月商が1000万円の場合は利益率が9%、金額にして100万円前後になると想定しています。


―DX化に取り組んでおられますが、店舗ではどの程度調理作業が発生するのでしょうか。

奈良 バーガーの場合は、バンズにバターを塗る、届いたひき肉を成型機に入れて塩・胡椒を振ってコンベアに入れて焼く、焼きあがったものをサンドして包む、やることはこれくらいです。フライドポテトについては生の状態から揚げているので、バーガーよりも若干、手間がかかります。とはいえ、メニューを絞り込んでいるので教育にはそれほど時間はかかりません。


―今後、店舗を増やしていくにあたり課題はありますか。

奈良 DX化については、今後も費用対効果を見極めながらどんどん進めていきたいと思っています。いずれ吉祥寺店クラスの店舗を2人で回せるくらいまでにはしたいですね。



▲吉祥寺店。注文は手前のタッチパネル機で行う

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