【前編】台湾発ティーカフェを7年間で122店舗出店/Gongcha(ゴンチャ)

更新日:6月30日

FC中心に7000億円市場でのシェア拡大狙う


ゴンチャジャパン

東京都港区

角田淳社長兼CEO(51)


2006年、台湾で誕生したティーカフェ「Gongcha(以下:ゴンチャ)」。2015年にゴンチャジャパン(東京都港区)が設立され、日本に本格的に進出した。以来、空前のタピオカブームにも乗り、国内では急速に出店を増やしてきた。ブームの終焉とコロナ禍にあっても順調に店舗を拡大、2021年7月には100店舗に到達、今年5月末時点で122店舗を展開している。ティーカフェブランドとしては国内最大級となった同社。目指すべきターゲットを、コーヒーカフェを含め7000億円市場ともいわれるプレミアムカフェ市場に置いており、更なる成長戦略を描いている。

(「ビジネスチャンス」2022年8月号【巻頭Interview】より)



角田淳社長兼CEO(51)

PROFILE:つのだ・じゅん

1971年3月25日生ペンシルべニア州立テンプル大学卒業後、大手自動車メーカーに勤務。その後独立し、スポーツや音楽イベントの企画やマネジメントに携わる。約10年間スポーツマネジメント・マーケティングに携わり、2010年に日本サブウェイに入社。マーケティング・経営企画などを経て、2016年、社長に就任。2021年、ゴンチャジャパン代表取締役社長兼CEO。


 

アジアを中心にグローバル展開しているゴンチャは、現時点で1700店舗、2025年には4000店舗体制を目指している。日本は韓国に次ぐ規模を誇り、同ブランドが世界戦略を進めていくうえで重要な位置を占める。ゴンチャジャパンを率いる角田淳社長は、日本サブウェイ社長を経て2021年10月から現職を務めている。

 

タピオカブームで急成長

コロナ禍でも着実に出店


――日本では、タピオカブームも追い風に約2年間で年間30店舗以上を出店してきました。

角田 台湾発祥のブランドとして、国外の展開をしていきました。最初一番伸びたのは韓国で、300店を超えてきたくらいに、日本に進出しました。最初から決してタピオカにフォーカスしていたわけではないのですが、ブームに乗って一気に注目を浴びました。以来、順調に成長してきているという状況です。


――角田社長はサブウェイで5年間社長を務め、再生させた実績を持っています。新たな挑戦を後押しした理由は。

角田 お話をいただいた時に、自分でどういう可能性があるのかゴンチャを調べたのですが、非常に魅力あるパッケージだと思いました。例えば、フランチャイジーのビジネス視点で見たときに店舗規模が8坪くらいから、40坪くらいまで同じパッケージで同じ商品を売る。席の有無など非常に柔軟性のある店舗展開ができるということが一つ。


――店舗規模が幅広ければ、出店場所もフレキシブルに対応できるという利点がある。

角田 ブランドの露出がしっかりでき、それ自体成長性があると思いました。また、厨房もガスなどは使わないので重装備ではない。メニューは揚げ物など油を使うものもなく、火も使わない。基本電気なので様々な場所に出店の余地がある。店舗の造りも創業期にタピオカブームによってかなりのお客様に対応する設計になっていました。具体的には、自動釣銭機などのシステムや、働く側のスペースの取り方とか、スタッフの労働環境にも配慮していました。そして何よりも、お茶っていうパッケージがすごくいいと思いました。


――コンテンツとしてのお茶の可能性は大きい。

角田 日本はそもそもお茶文化の国です。ペットボトルや、飲食店で出てくるお茶など、裾野としてはすごく広い。しかし、その一つ上のカフェ的なお茶屋さんっていう受け皿がない。じつはこのマーケットがぽっかり空いていていたわけです。


――一部展開している専門店はありますが、市場としては小さい。

角田 コーヒーカフェのボリューム感と比べると、まだ成長の余地があるなと。これがゴンチャを外から見た時に一番魅力を感じた理由です。



平均坪月商は30万円

投資回収目安は3〜5年



――現状の売上規模は。

角田 坪月商でいえば坪あたり30万円ぐらいです。ただしポテンシャル的にはもっといけると思っています。タピオカブームの時の売上は、100万円以上という店舗もありましたから。


――ただブームと比較はできないですね。

角田 昨年までは確かに厳しく、これがブームの終わりなのかコロナなのかわからない面もありました。しかし昨年からはかなり力強い戻りがあります。「ティー」というカテゴリーでは、当社はトップブランドになっていると思います。


――バーガー系ならマクドナルド、カフェ系ならスターバックス、アイスクリームならサーティワンのように、日本の市場を見た時に、大体1カテゴリー1ブランドと言われています。

角田 当社がティーカフェのカテゴリーのトップブランドとして、今後も成長していく可能性があると思っています。


――坪月商50万円くらいまでいけるというようなイメージですか。

角田 そこはなかなか難しい。成長してくると坪あたりの金額は上がるでしょうが、好立地は賃料も高い。一方で、賃料が安ければ利益は取れます。当社はフランチャイズビジネスですので、継続的な適正利益を確保することが一番のポイントかなと思っています。


――投資回収を考えるとどれくらいが理想ですか。

角田 投資回収の目安は、大体3年〜5年の幅で見ています。もちろん3年を切る店舗もありますが、基本的には3年〜3・5年くらいの投資回収っていうのがフランチャイズとして、投資していく上では魅力のあるパッケージかなと思っています。


――現状でいうとそれくらいで投資回収は各店舗できていますか。

角田 コロナで比較できないのですが、やはり3年〜5年ですね。ブームがあって、そこで2年以内で回収できた店舗もあります。

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