異業種参入だからこそ見えた課題バックオフィス業務の効率化に強み/「ブロッサムジュニア」/福留 忠義 社長


ブロッサムグループ

東京都豊島区

福留 忠義 社長(44)


日本全国に190万人いるといわれる発達障害の子ども達を対象にした児童発達支援(以下「児発」)・放課後等デイサービス(以下「放デイ」)を展開するのが、ブロッサムグループの「ブロッサムジュニア」だ。同ブランドは現在8拠点でFC店舗はそのうち7店、年内には15店まで増加する予定だ。(※2021年2月号「注目のNEW FCビジネス」より)


福留 忠義 社長(44)

「ソーシャルスキル&個別療養教室」を謳うブロッサムジュニアでは、集団型の療育とその子の個性を伸ばす1:1での個別療育との両方を行う。親からすれば「預かってもらえる居場所」として機能することはもちろん、「友達など他者との関わり方を学んでほしい」「苦手なものを練習させて、できることを増やしてほしい」といういずれの要望にも対応できる。


また、未就学児を対象にした児発と就学中の児童向けの放デイとの、両方を同じ施設で行う「多機能型」なのも特長だ。一人の子を長く継続してサポートできるという療育面での良い効果があるほか、運営面でのメリットもある。利用者は0歳児からが対象になるが、一般的に通い始めるのが多いのは2歳から。10歳前後まで通ったとすれば、約8年間は安定した収益が得られる。また、施設は児発と放デイと合わせた人数での定員が決まっているため、どちらかが集客に苦戦しても他方で補えるのだ。


同社は、携帯ショップ等を展開する企業のいち部署が独立したものだ。「福祉の出身でなく異業種から参入している後発だからこそ、こだわりなくよいものを取り入れることができる」と福留忠義社長は話す。その一つが業務の効率化だ。利用児童の支援情報やスタッフ管理、保護者とのやりとりは、各自のアカウントを使ってiPadやスマホ上で完結する。紙の連絡帳を書き込む手間がなく、すき間時間でできる仕事に落とし込んだ。また行政との申請業務もweb上で行える。業務のマニュアルはクラウドにアップされているので、必要があれば見て、SVへの質問もチャットが使える。こうしたツールを用いることで、スタッフの残業もほぼなくなったという。


▲さまざまな療育プログラムを用意

ブロッサムジュニアのFC加盟には、2つのプランが用意されている。売上の8%、Bプランが5%となる。物件契約が済んで加盟契約、両プランに共通の開業サポート費50万円は、その段階で支払う。施設としての指定書面が届いたという開業の準備がすべて整った段階で、加盟金入金となる。


物件取得費・内装費には幅があるものの、Aプランでは750万円、Bプランでは1000万円が加盟金を含めた初期投資の目安だ。


同ブランドで特徴的なのは、20名定員の基準を満たした施設を作っても、まず最初は少ないスタッフで始められる10名からの開業を勧めている点。体験会・内覧会などの集客活動をして開業後の利用予約をとっていくことで、ある程度の売上を確保してからの開業が可能になる。軌道に載ってから20名定員に増やすスタイルだ。開業から3〜4カ月で黒転し、9カ月〜1年で定員20名に増やすイメージ。定員20名、週7日で稼働して、売上は約540万円、営業利益は約232万円。投資回収は3年でできる試算だ。


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