帯広中心に13店舗を運営商業 施設テナント誘致が契機に/ ルーキーファーム/加藤 祐功 社長

ルーキーファーム

(北海道帯広市)

加藤 祐功 社長(※2020年12月号「メガフランチャイジーへの道」より)



加藤 祐功 社長(59)


母体はスーパーマーケット 2015年にFC経営に専念


サーティワンアイスクリーム10店、銀のさら、KEY'S CAFÉ 2店舗など、飲食店を中心にFC店、オリジナルブランドの店舗も併せて12業態36店舗を運営しているのがルーキーファーム(北海道帯広市)だ。


2020ルーキーファームがFCに加盟したきっかけは、もともと経営していたスーパーマーケットの空きテナントを埋めるためだった。同社の母体は、加藤祐功社長の父親が創業した「いちまる」というスーパーマーケットで、「最盛期には帯広市を中心に14店舗を展開していました」(加藤社長)。


1980年後半、大店法施行により大手スーパーマーケットが続々地元に進出していた当時、「いちまる」も負けじと規模を大きくしていたという。当然、売り場面積が増えればテナントを誘致する必要がある。ところが意に反して、期待していたテナントが埋まらず、思案した父親は空き物件に自前でブランドを作り、飲食店やラーメン店を運営していたという。ところが、「そこは畑違いのビジネスで、まったくうまくいかなかった」(加藤社長)。



▲FC事業のきっかけ「サーティワンアイスクリーム」

そこで1989年、主婦や子供にも人気のあるサーティワンアイスクリームのFC店に加盟したのだった。「全国的に名が知れた有名ブランドを店舗年2月期の売上高は16億6000万円。同社は乳製品製造販売の十勝ミルキーや味想百盛などグループ会社を束ねる、いちまるホールディングカンパニーの1社で、事業の中核を担っているにすることで、集客力が高まり、本業との相乗効果が高まった」(加藤社長)。


以降、自社オリジナル店舗と並行して、宅配すし店の銀のさら、100円ショップ、ファミリーレストランとスーパーマーケットの売り場を補完する業態に加盟していった。様々な事業を独自ノウハウなしで展開できることがFC加盟のメリットだ。1店目から2店目に広げることも自社の施設であれば容易に開業することができる。「それぞれのフランチャイズ店舗は、それぞれ販売のノウハウがある。全く門外漢が一から始めるよりは、FCに加盟した方が効率的な経営ができ、本業のスーパーマーケットに集中することができたのです」(加藤社長)。


▲宅配スタイルの「銀のさら」

1995年、34歳の時、加藤社長は父親から事業を引き継いだ時には、4店舗のFC店を運営していた。しかし、年を経るごとに大手スーパーマーケットの攻勢に地元資本中堅店舗は厳しい競争にさらされる。2015年、「いちまる」はイオン系列のマックスバリュ北海道と経営統合する形で、スーパーマーケット事業から手を引き、テナントとしてFC一本で行くこととなったのだ。

「結局大手資本との競争で規模を追っていくよりは、臨機応変に経営業態を変えられるFC事業の方が、事業を継続できると考えたのです」(加藤社長)。


オリジナル「十勝ミルキー」乳製品とFC本部とのコラボレーション開始


一方で、1991年には別会社で乳製品の製造メーカーを設立。この会社では指定牧場との提携で、飼育状況から乳質の状態まで細かくチェックし、乳脂肪分が高いジャージー種の生乳を使用しての乳製品作りに注力した。そこでできた製品は、牛乳やアイスクリーム、ヨーグルトなどの「十勝ミルキー」ブランドとして地元北海道はもとより、東京での販路も確立させた。


▲「KEY'S CAFÉ」店内の様子

そこで加藤社長が考えた次なる一手は、FC本部とオリジナル製品のコラボレーションだった。「十勝ミルキー」を使用したアイスクリームなどの乳製品を扱う「ジャージーブラウン」店舗は既に展開していたが、加えてカフェFCを展開するKEY'S CAFÉの本部と交渉し、FC店舗で「十勝ミルキー」を使った新メニューを提供することとなった。「KEY'S CAFÉのFC店舗に十勝ミルキー製品を提供する実験を始めています。おかげさまで好評を得ており、本部からの反応もいい。今後はこのコラボ店を徐々に増やしていきたいと考えています」(加藤社長)。


現在、コロナ禍で飲食店舗は大きな打撃を受けている。同社も例外ではない。しかし、他の業態も運営していることで、会社全体の影響は最小限で抑えられているという。「事業のポートフォーリオを組んでいたことで、一つの事業が落ち込んでもそれ以外でカバーできる」。フランチャイジーとしてのメリットを今、加藤社長は実感として感じている。

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