居酒屋中心に7ブランド22店舗を運営、3月には新たに喫茶店チェーンにも参画

長谷川プラスイット


杉本 克成 社長

長谷川プラスイット(東京都豊島区)は、ホテル・外食事業等を手掛ける長谷川トラストグループ(同)で、2016年に外食のメガフランチャイジーだった既存企業を傘下に収め、同年12月に現社名に変更した。同社は居酒屋を中心に7ブランド、22店舗を展開しているが、この3月に喫茶店チェーンに加盟、第一号店をオープンさせた。杉本克成社長に話を聞いた。

「星野珈琲店」第一号店オープン

フルサービス型の市場拡大期待


─これまでに 「モスバーガー」 はじめ、「王将」、チムニーグループが展開している「はなの舞」、「さかなや道場」、「魚鮮水産」、「炭火やきとり さくら」といったブランドを、都内中心に22店舗を展開しています。ホテル・外食事業等を手掛ける長谷川トラストグループとして、本格的に活動を始めたのは2016年ですが、店舗数を急増させています。


杉本 長谷川トラストグループに入った当時は、まだ14店舗でしたが、この2年間で約10店舗近く増やしてきました。多店舗化は今後も進めていきたいと思います。


─今年3月には、7ブランド目として日本レストランシステムが展開している「星乃珈琲店」に加盟しました。


杉本 すでに第一号店として板橋区に「大山店」をオープンさせており、上々のスタートを切りました。近いうちに2店目もオープンさせる予定です。


─居酒屋やラーメン店など、比較的食事を中心とした店舗を運営してきましたが、喫茶店ビジネスは初めてです。


杉本 いくつもの企業のブランドで展開するメガフランチャイジービジネスの場合、事業のポートフォリオの組み方は重要です。当社の場合は居酒屋が多いのですが、外食マーケットを俯瞰してみると、従来型の居酒屋ビジネスは成熟してきたと思います。当社としても外食の潮流は常に注視しています。


─ビジネスのリスクマネジメントとして、御社としてもポートフォリオの組み換えを検討していかなくてはならない。


杉本 そこで、今後マーケットの拡大が期待できるのが喫茶店・カフェ事業だと考えたのです。


─喫茶店の店舗数をある統計からみると、1991年に12万1260店だったものが2016年には6万7198店と半減している。


杉本 しかし、市場規模はそれと反比例して拡大しています。


─確かに「ドトール」や「スターバックス」に代表される巨大チェーン店が牽引して、市場規模は拡大しています。統計によれば、喫茶店の市場規模は約1兆1358億円で、前年比1・6%増、今後もプラス成長が続くとみられています。コーヒー市場自体がコンビニエンスストアの参入もあって拡大していることも大きい。


杉本 喫茶店ビジネスは、ファストチェーンが主流でしたが、近年は「星乃珈琲店」や「コメダ珈琲店」など、席でゆったりとくつろげる形態が増えてきています。喫茶店やカフェ自体はなくなることはないでしょうし、今後、フルサービス型の店舗は有望なのではと考えています。


事業のポートフォリオが重要

ビジネスリスクを常に考える



─「星乃珈琲店」に加盟した決め手は。例えば「コメダ珈琲店」は、投資ファンドが経営権を取得して以来、全国展開を急激に進め、店舗数では今や1000店規模の「スターバックス」、「ドトールコーヒー」に次ぐ3位にまで拡大しています。


杉本 もちろん、他のコーヒーチェーンも検討したのですが、条件や当社の考えと一致する部分が多かったため「星乃珈琲店」に加盟することに決めました。まだチェーン自体の数が少なく、成長過程にあるというのも理由の一つです。


─しっかりとした食事を提供する、フルサービス型の喫茶店は、居酒屋やラーメン店を運営している企業にとっても相性がいい。


杉本 「星乃珈琲店」は飲み物だけでなく、食事にも力を入れているカフェレストランという業態で、既に居酒屋等を手掛けている当社にとっては、多くの調理人もおり、料理づくりの経験やノウハウも持っている。これらの強みを生かすこともできるでしょう。


積極的に多店舗化を進め

外食目メガFCのトップ企業目指す



─今後も、各ブランドで積極的に出店を進めていく。


杉本 多店舗展開を更に進めて、外食メガフランチャイジーのトップ企業を目指していきたいと考えています。


─出店地へのこだわりは。


杉本 立地条件にはもちろんこだわります。基本的には、当社が位置する池袋から1時間圏内になるかと思います。既存チェーンの店舗に関しては直営店の移譲での出店も選択肢の一つになるでしょう。


─もちろん、新たなチェーンに加盟しての出店も視野に入れる。


杉本 物販店などの業態ではなく、次も外食に絞ったブランドになります。将来性のある業態は何かを常に考えています。


─新たなブランドに加盟するとして、次はどのような外食業に注目していますか。


杉本 例えば居酒屋でも30坪程度の小規模大衆居酒屋は面白いかもしれません。


─フランチャイズ本部を選ぶ条件は。


杉本 加盟金やロイヤリティといった初期・ランニングコストはもちろん、本部の企業力、運営ノウハウや、経営者の人柄まで総合して考えます。当社としてロイヤリティを払う価値があるかどうかが、加盟する大きな判断基準になります。


─メガフランチャイジービジネスは、既存の運営ノウハウを利用することでコストをかけずに事業を展開できるのが魅力です。


杉本 人事面でのメリットも大きいものがあります。メジャーなチェーンで知名度も高いため、募集費をそれほどかけずに新規採用でき、コストを抑えることができるのです。また、業態が多岐に渡ることで、調理・ホールスタッフなどの人材もブランドを超えて配置しやすい。実際、「星乃珈琲店」の開店に当たっては他ブランドで経験を積んだベテランスタッフが当面の運営を担当しています。


─人材教育や活用は非常に重要になってくる。


杉本 メガフランチャイジーのトップを目指すうえで人材は大きな財産です。当社では「社員一人一人が自分の使命を果たすことで、やりがいと生きがいを感じ成長していくことが、周りの人も幸せにできる」と考えています。



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