完成された元ダレと地元の醤油が人気の唐揚げ店  コロナ禍でも1500万円の投資を1年以内に回収/からあげの匠 右田 哲朗社長

元気と情熱

宮城県仙台市

右田 哲朗社長(52)



仙台発祥の唐揚げ店「からあげの匠」が積極的な全国展開に出ている。当地の醤油を使った地元の人の口に合う醤油唐揚げなどが人気だ。テイクアウトのみでも客単価は1000円以上を保ち、コロナ禍にあっても11カ月で投資回収を終えた店舗もあるという。(※2021年4月号「注目のNEW FCビジネス」より)

右田 哲朗社長(52)

「からあげの匠」は、焼き鳥店「串焼楽酒MOJA」などを展開する元気と情熱(宮城県仙台市)が、5年の開発期間を経て生み出したブランドだ。2019年8月に一店目を出店以来、翌20年3月にFC募集を開始し、現在ではFC4店を含む10店舗を展開している。


同社の調べでは、唐揚げ店の市場規模は2020年に1000億円に達し、全国の店舗数は4年前から比べると倍以上の600店以上と急激な伸びを見せているという。外食大手が積極参入し競争が激化する中、「からあげの匠はおいしさとボリュームで勝負できる」と右田哲朗社長は話す。 


味に関しては、メーカーと30回以上の試作を重ね開発した元ダレがあり、どこに出店しても供給可能。元ダレに醤油を足せば醤油唐揚げになるのだが、全国どこでも安定した味を担保できる。


他店と差別化できるポイントが二点ある。まず、各地の醤油を使った醤油唐揚げを提供しているところだ。岩手県のFCオーナーが宮城県の醤油を使った唐揚げを試食して「醤油がもっと塩辛くないと売れないなあ」と言ったのをヒントに開発。北東北特有の地元の塩辛い醤油を使った唐揚げで売り出したところ、その盛岡南店は初月に940万円を売り上げる大ヒットとなった。


そしてもう一つが、月替わりの唐揚げの提供だ。「紅生姜からあげ」「ハニーマスタードからあげ」などの変わり種は、飽きさせず「ちょっと試してみたい」という来店動機に

もつなげている。


唐揚げは一個あたり60グラム以上と大ぶりだ。単品では2個単位で販売。購入イメージで多いのは、唐揚げ3個入の弁当(490円)を2個に、月限定の唐揚げ2個(270円)を追加いった組み合わせで、客単価は1000円を超える。

出店立地は、通行量の多い国道や幹線道路沿い。売上や利益を大きくとる設定なので、商店街や住宅街、都心部は候補外となる。


店舗は15〜25坪に、駐車場スペースが5台以上は必要。居抜きで広い物件を借りる場合も、弁当と唐揚げを作るだけなので、厨房は動きやすいようコンパクトに設計する。からあげの匠はテイクアウト専門だが、店舗に余裕がある場合はコンビニのようなイートインスペースは設けることも可能だ。FC加盟は法人を基本とし、個人の場合は自身が店長として働くことが条となる。


▲ロードサイドを中心に出店

加盟金250万円(現在は暫定的に100万円)、保証金100万円、研修費50万円、開業サポート費30万円を含む開業資金は1500万円前後(物件取得費別)。研修は2週間で、4日間の座学のほかは、2店舗で社員付ききりの実習を行う。


平均的な店舗でのオペレーションは、昼と夜のピーク時と週末は4人、それ以外は2人で回せる。月の売上は400万〜500万円で、償却前利益20%が残る計算だ。実際に1500万円で開業した店舗では、初月に850万円を売り上げ、以降550万円の売上で135万円の利益があったため、コロナ禍でも11 カ月目には回収が終わっている。

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