全国2500店舗を目指し積極展開、地方では月商2400万円を売り上げる加盟店も

おそうじ本舗、ほか

(HITOWAライフパートナー:東京都港区)

見澤 直人 社長(41)

Profile みさわ・なおと

昭和52年生まれ。HITOWAライフパートナーの前身である長谷川興産に入社後、大阪、名古屋、東京などでSVの業務に従事。その後、事務方の仕事に異動。2018年7月、代表取締役副社長、同年10月、代表取締役社長に就任。

 年商486億円のHITOWAグループの1社として「おそうじ本舗」や「マイ暮らす」など、6業態のフランチャイズ事業を手掛けるHITOWAライフパートナー(東京都港区)。高齢化や共働き世帯の増加でさらなる市場規模の拡大が期待されるハウスクリーニングビジネスを軸にした今後の事業展開について、見澤直人社長に聞いた。

高機能型エアコンの登場で注文が急増


——主力の「おそうじ本舗」の加盟店数は1400店を超え、フランチャイズ業界でもトップクラスの店舗数を誇ります。


見澤 創業者である長谷川芳博がこの事業を立ち上げたのが今から22年前で、最初は代理店方式でネットワークを広げていきました。フランチャイズ展開を開始したのは2000年3月。以降、40代から50代の方を中心に加盟を募り、お蔭様でハウスクリーニング業界最大規模のチェーンにまで成長することが出来ました。


——社会の高齢化や共働き世帯の増加、ハウスダストに対する意識の高まりにより、ハウスクリーニング市場は拡大傾向にあります。参入業者も増え、競争はますます熾烈になっているようです。


見澤 特に我々が最も得意としているエアコンのクリーニングは、ここ数年で急激な伸びを見せています。市場自体が大きくなっていることもありますが、昨年、かなり力を入れてテレビCMを流した効果もあります。今年は俳優の北村一輝さんを起用して、プロの技術力を前面に押し出したCMを流しているのですが、これも非常に評判が良く、過去最高の反響を得られています。お陰様で、加盟店が1400店あっても、現状は注文をさばくだけでやっとの状態。店舗はまだまだ必要ですね。全国まんべんなくカバーしようとすれば最低でもあと1100店、合計2500店舗くらいは必要だろうと考えています。


——最近はエアコンの性能も飛躍的に進歩し、中には自動洗浄機能が付いたものもあります。高性能の機種が増えると、エアコンクリーニングの注文は減ってしまうのではないででしょうか。


見澤 むしろ逆ですね。高機能型の高級エアコンが増えれば増えるほど、掃除の注文は増えていきます。いくら自動洗浄機能が付いているとはいえ、まったく掃除しなくていいというわけじゃありませんから。結局どこかのタイミングで掃除をしなければなりません。安いエアコンなら掃除も自分たちで済ませてしまおうと思うでしょうが、高機能型のエアコンは総じて高額です。そのため少しでも長く綺麗に使おうと、我々のようなプロの業者に頼む方が増えているのです。自分でやろうとしてもそもそも仕組みが複雑ですから、素人ではとても手に負えません。エアコンは季節商品のイメージが強いため、売上が安定しないのではないかと心配する方もいますが、最近は高機能であるがゆえに1年中使うという方も多いので、年間を通じて注文はあります。


——エアコンのように毎年新しい機種が発売される商品を扱うとなると、その都度技術を習得するのが大変なように感じます。加盟店の技術研修はどうなっているのでしょうか。


見澤 新しい機種が発売されても、我々が実際にそれを掃除することになるのは早くても2、3年後のことです。ですから、必ずしも最新機種ではありません。もちろん本部としては、新型のエアコンが出るたびにそれを取り寄せ、徹底的に研究しています。加盟店はというと、本部のスタッフが撮影した動画を見て、分解や掃除の仕方を学びます。みなさん基礎研修を受けていますし、そもそも普段から日常的にエアコンに触れているので、これを見るだけでも十分に対応できるようになります。もし分からないことがあったとしても、現場でタブレットを見ればすぐに確認できるようになっています。


——「おそうじ本舗」の加盟店は個人事業主が多いイメージがありますが、それだけ仕事があるのであれば人を雇って大きく事業を展開しようという方も出てくるのではないでしょう。


見澤 最近はそういうオーナーが増えています。 「おそうじ本舗」の1店舗当たりの平均月商は100万円を超え、中には月商2400万円を上げた店舗もあります。本部からの送客だけで十分な売り上げが立つ都心部と異なり、地方はある程度、ご自身でも営業活動をしてもらわなければなりません。しかし、一生懸命やればやった分だけ成果が上がります。だから売上の大きなオーナーは地方に多いですね。


——どんな方が加盟されるケースが多いのでしょうか。


見澤 技術的な部分を褒めてもらうことに喜びを感じたい、人の役に立ちたい、そう考えて加盟される方が多いように思います。


将来的に6業態間の連携も視野


——拡大を続けるハウスクリーニング市場で、さらに存在感を高めていく上での課題はありますか。


見澤 それはたくさんありますよ。例えばOB客のフォローです。ハウスクリーニングは一般的に、リピート率が非常に高いと言われているビジネスですが、我々について言えばリピート客の比率は非常に低いというのが現状です。というのも、新規の注文がどんどん入ってくるため、OB客をまったくと言っていいほどフォローできていないからです。できるだけ早い段階でここの部分は改善しようと、現在、色々な方法を考えているところです。この2、3年が勝負だと思っています。


——「おそうじ本舗」をはじめとする6業態は、いずれも住まいや生活に関するものばかりです。お互いのシナジー効果も見込めそうですが、業態間での連携というのはあるのでしょうか。


見澤 実はここも課題の一つなのですが、現状はあまり連携できていません。というのも、これまではそれぞれの独立性を重視していたからです。ですから、加盟店がエアコンのクリーニングでお邪魔したご家庭で「床のコーティングはできませんか」と相談を受けても、今まではお断りするしかありませんでした。ただ、 我々は 「家族と暮らしを支える」ということをグループ理念として掲げていますので、これではまずいですよね。ですから、今後はもっとお互いの事業が連携できるように仕組みを整えていくつもりです。

 あとは、ハウスクリーニングビジネスとは直接関係ないのですが、訪問リハビリマッサージの「KEiROW(ケイロウ) 」については、直営でスタートしたものを2013年にFC化し、現在323店舗を展開しています。今後「おそうじ本舗」に次ぐ事業に成長すると見込んでいるので、今以上に積極的に加盟店を増やしていきたいと思っています。

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