コロナ禍で加速した自動車の利用需要地域密着型の「非対面」「24時間稼働」がニーズを掴む/「24レンタCAR」運営バリューアップ 堤 正人社長

バリューアップ[神奈川県横浜市]

堤 正人社長(58)


「レンタカー事業は不況の時に強い」。こう話すのは、24時間稼働可能の無人レンタカーFCを展開するバリューアップの堤正人社長。同社は2018年よりフランチャイズ展開を開始し、現在は直営2店舗・FC10店舗を運営している。Withコロナ時代での成長性について、堤社長に聞いた。

(※2020年12月号「特集●コロナ禍でも強い地方・郊外型FCビジネス」より)


堤 正人社長(58)

個人の日常使いが増加住宅立地での開業にニーズあり


━━新型コロナウイルスによって、レンタカー業界を取り巻く環境も大きく変わったと思いますが、いかがでしょうか。


 大きく2つの事象が出てきています。一つはウイルス感染を避けるために、公共交通機関ではなく自動車を利用する人が増えたということ。これはレンタカー業界にとってはプラスの影響になります。そして2点目が、需要の二極化。個人の利用については、今述べたように需要が増えてきていますが、一方で法人利用は大幅に減少しています。出張の禁止命令が出たことで、各地方の主要駅や空港近隣に店舗を構えるレンタカー事業者は苦戦している状況です。


━━コロナによって大きく変わったのは、人が集まる「店舗」そのものに行くことを避ける傾向があると思いますが。


 仰る通りで、利用者もウイルス感染が怖いので、できれば店舗で対面で手続きすることを避けたいという人も多い。その点、当社が以前より行ってきた無人での手続きはニーズが高まってきています。


━━御社の「24レンタCAR」は、どのような形態のレンタカーなのでしょうか。


 先ほど申し上げたように、人を介さずに車を借りることができるというものになります。当社の24レンタCARは、利用者がスマホなどを使って、予約後に駐車場に設置してある自動貸渡機(ARM)で免許証の読み込みや決済、貸渡証の発行や注意事項確認、鍵の受け取りなどができるというものです。またARMには、使用時のトラブルや問い合わせにもサポートダイヤルやコールセンターなどで、24時間体制でサポートしています。




━━完全にセルフ化したモデルということですね。利用後の手続きはどのような流れになりますか。


 帰着時は免許証の読み込みを行った上で、時間の超過や事故の有無などの返却手続きを行います。この時点ではまだ仮帰着としており、その後店舗スタッフが車両を点検し、問題がければ本帰着の処理としています。また、貸出車両にドライブ24レンタCARは、利用者がスマホなどをレコーダーを搭載しているため、事故の有無の確認にも役立っています。



最短3時間の単位で利用可能 早朝・夜間のレジャーニーズにも対応


━━コロナ対策というだけでなく、そもそも手軽に車を借りられる特長があるわけですね。


 利用者様のメリットとしては、ほかに「時間の規制」を取り払った点が大きいです。通常のレンタカーは8時〜20時の営業時間が多く、たとえば12時間以上使いたい場合は24時間分の料金を支払う必要がありました。しかし当社の場合は最短3時間から18時間の利用も可能です。休日の早朝から釣りやゴルフなどのレジャーに使いたい方にとっては早朝から夜間まで時間帯を気にせずにレンタルできるため、喜んでいただいております。


━━利用者の幅を広げることにもつながりますね。


 事業者側のメリットも大きいです。というのは、既存のレンタカー事業者の営業時間は基本的に12時間ですが、当社のセルフ型24時間では営業時間が2倍になり、稼働回数が大幅に確保できます。また貸渡しと返却にともなう人件費が0円になり、営業時間外にも発生するスタッフ待機時間の残業代など、通常営業の80%強の人件費が削減できます。10数台の12時間営業の他社レンタカーの場合は月間60万〜80万円強の人件費(常時1〜3名)が発生しますが、当社の場合は一人当たり1日2〜3時間程度の点検・清掃業務で十分なため、月間12万円程度で済ませることも可能です。


━━収益モデルは。


 初年度の年商で1800万円強を見ておりまして、営業利益は40%を想定しています。この計算でいくと投資回収期間も8カ月(物件取得費除く)となるため、なかなか投資が難しい今の状況でも検討しやすいと思います。


▲「24レンタCAR」横浜三ツ境駅前店

━━車のビジネスは、同業からの参入が多いイメージがあります。異業種でも問題なく開業できるのでしょうか。


 もちろん、異業種の参入も可能です。当社の場合、参入にかかる初期投資も比較的低いため、参入障壁は低いと思います。また開業時には本部でもサポートを行っており、加

盟者向けのランディングページ(LP)の作成やリスティングによるWe b集客も本部で積極的に行っています。


━━レンタカー市場の先行きは明るい。


 近年は若年層を中心に、〝所有よりも必要な時にシェアして使う〞という気運が高まっています。車も例外ではなく、レンタカーやカーシェアリング市場は拡大しています。ただレンタカーはカーシェアと異なり、必ず洗車清掃をして貸し渡す。こうした点もコロナ禍のニーズとして高まってきています。こうした背景も踏まえ、当社では今後も都市部はもちろんのこと、地方都市をターゲットにして、マイカーに代わる需要を掘り起こしていきたいと思って

います。

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