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【小麦の禁断症状】ラファエル氏が展開するカレーパン専門店
公開日:2023.07.14
最終更新日:2023.07.14
※以下はビジネスチャンス2023年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
認知度をフル活用しFC加盟店の広告費はゼロ
チャンネル登録者数178万人の人気YouTuberラファエル氏が、2022年8月にカレーパン専門店「小麦の禁断症状」を麻布十番にオープンした。これまで数多くの事業を展開してきたラファエル氏だか、飲食業界へは初参入だという。現在FC展開を精力的に行っており、5月には10店舗体制になるという。ラファエル氏自身の人気や知名度を利用して、SNSで情報の拡散ができ、加盟オーナーは広告費0で店舗の認知を広げられることが強みだ。
「サラリーマンに起業のチャンスを」個人で始めやすいビジネスモデル
--ラファエル氏はYouTuberとして活躍され、多数の事業を展開されていますが、なぜ今回カレーパン専門店を始められたのですか。
ラファエル 僕は7、8年前にYouTuberとして活動をし始め、それから多数の事業を展開してきました。ラファエル関連のYouTube事業、ホワイトニング事業、ライバーが所属する事務所の運営、アパレル事業など、現在9社ほど会社を経営しています。しかし飲食事業の経験はなく、いつかは飲食をやりたいという気持ちをずっと持っていました。そして、どうせやるのであれば、シンプルに自分が一番好きなものをやりたいと思い、カレーパン専門店を始めました。
カレーパンは子どもから大人まで誰もが食べるものです。これまでいわゆるバズった時期はないと思いますが、昔から誰もが知っていて、長く愛されている商品ですよね。今後もすごくバズることはないけれど、人気が落ちることもないと考えました。一過性の人気で終わらない、長く続けられるビジネスをやりたいという考えもあり、カレーパンを選んだのです。
--カレーパン専門店こそ数は少ないものの、カレーパン自体は無数に売られています。小麦の禁断症状のカレーパンにはどのような特徴があるのでしょうか。
ラファエル カレーパンの製造はOEMという形で委託しているのですが、その委託先がディズニーやUSJなどのテーマパークにカレーパンを卸していた会社です。自社工場でカレーパンを製造しており、テーマパークで販売した3か月間で、8000万円を売り上げた実績を持っています。その会社に相談をさせていただき商品を開発しました。
カレーパンは常時8種類販売しており、オーソドックスなものもあれば、スティック型で食べ歩きがしやすい商品もあります。僕が一番こだわっていることは揚げたてをお渡しすることです。衣のサクサク感を楽しんでもらいたいので、注文をいただいてから揚げており、賞味期限は30分と謳っています。外はサクサクですが中の生地はフワっとしており、新食感のカレーパンを楽しめます。また、米油を使用しており、通常のカレーパンより油が軽めなことも特徴です。サクサク感が続きやすく、米油のため胃にもたれにくいので、2、3個食べられる方もいます。
--2022年8月に麻布十番で1号店目をオープンされ、すぐにFC展開をスタートされていますが、FC化された経緯は。
ラファエル FC展開をすることに対しては、僕の中に強い想いがありました。もともと僕は、YouTubeを始める前サラリーマンをしていました。当時から起業をしたいという気持ちがあり、やる気も能力も自信もあったのですが、お金がなくチャンスがなかった。そうやってくすぶっている時に、YouTubeのCMを観たことをきっかけにYouTuberになったのです。
ですから、大げさな言い方ですが僕にとってのYouTubeのように、脱サラを目指す人にチャンスを提供したいと思うようになりました。そのため、サラリーマンなど、個人の方が始めやすいビジネスモデルとなっています。
--そのビジネスモデル、初期投資費や収益モデルなどを教えてください。
ラファエル 加盟金300万円、加盟保険料80万円、商圏企画料40万円、その他工事費、備品など380万円で、物件取得費を除き初期投資費は800万〜1200万円を想定しています。
収益モデルは、月商300万円に対して、経費が家賃30万円、人件費60万円、水道光熱費9万円、システム利用料8万円、ロイヤリティ15万円、その他消耗品など15万円。また商品原価は売上の30%を想定しており、純利益は約49万円となる計算です。
麻布十番店のように5坪の狭小スペースで開業ができ、既存店に併設する形での出店も可能です。また、冷凍されたカレーパンが届くので、店舗での作業は揚げるのみで、非常に簡単なオペレーションとなっています。5坪の広さであればワンオペでも対応ができます。
オープン前後はSNSで拡散 ラファエル氏が1日店長も
--小麦の禁断症状の一番の武器は、なんと言ってもラファエルさんの認知度の高さだと思います。
ラファエル 僕のYouTubeをはじめとした各種SNSを使って集客ができることは大きな強みですね。オープン前後は僕がSNSで拡散するので、求人もそこまで困らないと思います。僕のIstragramのフォロワー数は約50万人。通常、僕が商売としてIstragramで投稿する場合、フォロワー数×1円と言われている世界なので、1投稿50万円をいただきます。しかし、FC加盟店さんの場合オープン前後は無償で投稿を行います。
また契約上、オープン後一回は僕が1日店長をすることになっており、先日も名古屋のFC店に伺いましたが、商店街が埋まってしまうくらい人が集まりました。僕が行くことでその日は通常の倍程度の売上が期待できます。
また僕は他の人気YouTuberさんとコラボ動画を撮ることも多く、そのYouTuberさんたちの動画の方で拡散することが可能です。FC加盟店さんは、広告費を一切使うことなく店舗の認知を広げることができるのです。
--今後の目標は。
ラファエル ネット販売をしてほしいという声もよくいただきますが、ネット販売はしないことを決めており、また直営店は1店舗のみで、今後はFCのみで全国に広げていく予定です。出店を積極的に行い、200、300店舗まで拡大することを目指しています。
そして、3年、5年後、小麦の禁断症状をきっかけに脱サラして成功した人が現れて、その人とYouTubeでコラボができたら嬉しいですね。
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