【スキマゴルフ】月5980円から使える練習場他ブランドと競合しない独自性
公開日:2023.07.03
最終更新日:2023.07.06
※以下はビジネスチャンス2023年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
飲食やアパレル、内装関係の事業を営むアトミックハートは一昨年、無人のインドアゴルフ練習場「スキマゴルフ」を東京・墨田区押上にオープンした。同社は昨年12月よりFC募集を開始し、現在は直営2店、FC 6店を展開している。今後は、屋外ゴルフ練習場が少ない都心を中心に拡大していく予定だ。
都心のオフィス跡地に展開 月商80万円で営業利益21万円
スキマゴルフは、月額5980円から利用できる会員制のゴルフ練習場だ。会員は練習に必要なシューズやクラブを無料でレンタルできる。入会・決済手続きもサイト内で完結するため、同店は時間無人運営を可能としている。
屋外の打ちっぱなしでも、プロが運営する高額の屋内ゴルフ練習場でもない、気軽に通える屋内ゴルフ練習場としてスキマゴルフは誕生した。
全打席に弾道測定器「スカイトラック」が備わっており、球筋やヘッドスピード、初速やスピン量、飛距離などがデータで分かる。データから自分の持ち球を判定し、磨き上げることによってスコアメイクの向上に繫がるという。
近年インドア練習場は増えているが、「スキマゴルフは競合にならない」と萩久保社長は話す。他と比べて格安な料金で利用できる、練習に特化した空間であるためだ。他の個室インドアゴルフでプロからレッスンを受けた人が、その後で練習のためにスキマゴルフを利用するという使い分けができる。
同店は30坪から開業可能で、物件の構造にもよるが30坪で4打席、40坪で6打席を設置できる。必要なインフラは電気と水道のみで、オフィス跡地との相性が抜群だ。郊外では屋外の練習場などが多いため、都心での開業を推奨。同社からの物件紹介も可能で、既存店は駅前や商店街などに出店している。
初期投資は加盟金が30万円、物件取得費が150万円、内装費が350万円。そのほか、弾道測定器を含む備品消耗品代が約250万円、ゴルフ道具が約20万円などを合わせて810万円ほどだ。
収益は月商約80万円に対し、営業利益は21万円となっている。ランニングコストは、システム利用料が約7万円、ロイヤリティが打席数×1万6500円、そのほか家賃や光熱費などが発生する。
オーナーの仕事は、月3回ほどの掃除や電話対応くらいだ。店内で物販を行わないため在庫リスクはなく、無人業態で問題となっている盗難被害はこれまでないという。3日間の研修では、予約システムや設備の利用方法、電話対応などを学ぶ。
同社は、年内に都心で10店舗を展開することを目標としている。
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