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【Lounge Range】「完全個室会員制」を掲げ2年で全国店舗を展開

公開日:2023.07.03

最終更新日:2023.07.06

※以下はビジネスチャンス2023年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

(Lounge Range:東京都品川区) 56店舗(FC49店) 古川真一社長(51)

 Lounge Range(以下ラウンジレンジ:東京都品川区)はコロナ禍の2020年6月、1店舗目となる会員制・完全個室のインドアゴルフ場「ラウンジレンジ」を東京・大井町にオープン。完全予約制で24時間、200以上のゴルフコースを楽しむ環境を提供する。ゴルフを「空間ビジネス」と捉え、独自のビジネスモデルを確立している。

 

 

 

 

 

1店舗1ブースのプライベート空間を演出

 インドアゴルフ場は4ブースないと採算が合わないと言われていた。そのような中、完全個室で1ブースをコンセプトにした「ラウンジレンジ」を開業すると、予想に反してゴルファーから多くの反響があった。2020年6月にオープンした大井町を皮切りに、同年11月に六本木、2021年4月には勝どきに出店し、いずれも開店直後に定員に達するほどの盛況ぶりだった。
 3年前にゴルフを始めたという同社の古川真一社長は、「人に会わず、リラックスできる空間で打ちたい」と感じていたという。それを突き詰めたのが会員制・完全個室のラグジュラリーな空間であり、そのイメージを実現したのがラウンジレンジだ。そんな古川社長の想いは見事的中。現在、首都圏を中心に、北海道から九州まで直営店7店舗を含む56店舗を展開(出店予定も含む)するに至った。
 同店は無人・基本的には24時間営業。1回5500円(税込)のライトプランをはじめ、24時間利用できる月額4万1800円(税込)のレギュラープラン、0時から6時の深夜に利用できるミッドナイトプランなどをスタンダードとして、用途に応じた様々な料金プランを用意している。一般にゴルフ人口は60代以上が中心だが、無人・24時間営業で完全個室というプライベート空間を提供することで、30代以下の利用者が3〜4割を占めている。最初は複数でお酒を持ち込み、娯楽としてゴルフを楽しんでいるが、次回からは1人で来て黙々と練習するようになるという。
 初期費用は2000〜3000万円だ。内訳は加盟金400万円、シミュレーター500万円のほか、立地や規模にもよるが物件取得費は500万円で、内装工事費1000万円となる。月額費用はロイヤリティ15万円、運営諸経費20万円、家賃50万円(物件による)。店舗管理は在宅でできるため、オーナーが店舗に行くのは掃除や緊急時の対応くらいだ。出店に際しては、これまでの出店実績や市場調査のデータをもとに同社が総合的に判断している。
 「ゴルフ好きは全国にいます。人口が多いエリアであれば、徒歩5分や10分といった立地にも出店することも可能です」と話す古川社長。1店舗1ブースというビジネスモデルのため、ドミナント戦略を採ることができる。
 同社は今後の出店数を設定していないが、古川社長は「お金や車といったハードルでゴルフを諦める人が少なくありません。そんな機会損失がないように店舗を増やしていきます」と話す。

完全個室にラウンジスペースを備えた広尾店内観

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