
【WECLE】健康のトータルサポートで習慣化を目指す
公開日:2025.05.07
最終更新日:2025.05.09
※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
ストレッチチェーン最大手が手掛けるピラティススタジオ
ストレッチ業界最多の店舗数を誇る「Dr.stretch」を手掛ける nobitelが、昨年11月からマシンピラティス専門店「WECLE」のFC展開を本格的に開始した。同店は6つのマシンを順番に使うサーキット型ピラティスで、会員6人につきインストラクターが1人付くセミパーソナル形式を導入している。個人のレベルに合わせた指導に加え、運動や食事、睡眠の観点から健康の習慣化をサポートしている。
定額通い放題が人気
1993年に設立したnobitelは、世界で240店舗以上を展開する「Dr.stretch」や、テニスポータルサイト、リゾートホテルの運営などを手掛けている。健康の習慣化を軸に事業展開する一方で、メイン事業は受動的に身体を動かすストレッチ業態となっていた。そこで、能動的に身体を動かす業態の開発に着手し、2020年6月にマシンピラティス業態「WECLE」を立ち上げた。
同店は1回30分のサーキット型ピラティスを提供しており、会員は予約なしで利用できる。インストラクターは約80種類の中から、各人の目標に合ったエクササイズを提案。セミパーソナル形式でマシンの使い方から身体の動かし方を指導し、さらには食事や睡眠の提案も行う。こうした健康のトータルサポートを行うことで、同社は会員の習慣化を目指している。
「私たちが提唱しているのは、運動習慣ではなく健康習慣です。運動に照準を合わせると、運動習慣を持っていない人は続きません。そのため、私たちは食事・運動・睡眠といった健康の三要素を提案し、お客様の習慣化をサポートしています」(土谷淳氏)
また、定額の通い放題プランを設けることで、継続しやすい環境を整えている。料金プランは3種類で、月4回のプランは月額8800円、24時間通い放題のプランは月額1万1800円、通い放題に月1回のパーソナルレッスンが付いた最上位プランは月額1万4800円だ。利用者は30~50代が多く、平均継続期間は2年となっている。
初期は目立つ場所に展開
同社は昨年11月にFC募集を本格化し、現在は直営11店舗、FC5店舗を展開している。初期投資は加盟金300万円、保証金100万円、研修費15万円/人、内装費1225万円、機材費700万円、そのほか備品や雑貨類50万円、合計2445万円だ。集客力を高めるため地方はSC、都心は駅徒歩3分以内の路面店1階での開業を推奨している。
会員400人の場合は月商440万円に対し、営業利益率は20%を見込んでいる。500人の場合は月商550万円、営業利益率30%の想定だ。月々の費用は、ロイヤリティ25万円(会員300人を超えた段階で1人につき1000円追加)、販促協賛金5万円、システム利用料10万円。投資回収目安は30~60カ月だ。
同社は健康の習慣を世に広めるため、将来的には2000店舗展開を目指す。実現するために、アプリの二次開発を行っている。日々のコンディションとヘルスケアデータを記録するアプリを導入することで、利用者の健康維持の意識改革に繋げる狙いだ。

マシンを順番に使うサーキット型ピラティス
nobitel
(東京都新宿区)
土谷 淳上席執行役員(50)
次なる成長を目指す
すべての経営者を応援する
フランチャイズ業界の専門情報誌
フランチャイズ業界唯一の専門情報誌として、毎号さまざまな切り口をもとに新興本部から大手本部までをフォーカス。またFCを自社の新たな経営戦略として位置付け、中長期的な経営を目指す経営層に向け、メガフランチャイジーの情報も提供しています。

次号発売のお知らせ
2025年6月20日発売
記事アクセスランキング
次なる成長を担うすべての起業家を応援する
起業&新規事業の専門情報誌
“起業のヒント” が毎号充実! “ビジネスチャンス” の宝庫です。
すぐにでも役立つ独業・開業・転業・副業サポートの雑誌です。
資金をかけずに始められる新しいビジネスの紹介、FC、経営・会社運営のノウハウなど、多くの経営者からの“起業のヒント”が毎号充実。
