• HOME
  • 記事
  • 【Two Three】3種のマシンによる少人数制レッスンが人気

【Two Three】3種のマシンによる少人数制レッスンが人気

公開日:2025.05.07

最終更新日:2025.05.12

※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

派遣式の養成講座で集客力あるトレーナーを育成

 2019年に設立したツースリーは、マシンピラティススタジオ「Two Three」の運営やトレーナー養成などを手掛けている。同社のルーツはヨガスタジオだが、コロナ下で経営存続の危機に陥り、起死回生の策としてピラティスを導入。赤字経営から一転、半年で売上5倍に盛り返した。このことから、同社はピラティスに完全特化することを決め、2023年にマシンピラティススタジオのFC展開を開始。現在は直営店、FC4店を展開している。

1対1から1対8まで

 最近のマシンピラティススタジオは、1対1のパーソナルレッスンか、トレーナーが複数人を指導するグループレッスンのいずれかに特化しているケースが多い。これに対し、「Two Three」は両タイプのレッスンに加えて、1対3のセミパーソナルレッスンを提供している。生徒1人につき、リフォーマー・チェア・バレルの3つのマシンを使う。レッスンを始めた経緯について、橋本麻美常務取締役は次のように話す。
「グループに慣れてきてより高い効果を求めたいけれどもパーソナルは高い、という方に向けてスタートしたのがセミパーソナルです。マシン台数が多いためコストが掛かりますが、他社がやりたがらないことを実践することで、お客様に選ばれるスタジオになると考えています」4回利用の場合の料金プランはグループが1万3200円、パーソナルが2万9800円、セミパーソナルが1万6800円となっている。
 同社は会員の満足度向上のためトレーナー養成に注力し、レッスンの質を高めている。養成講座は派遣式で、実技指導に加えてコミュニケーションなどの人間力向上にもアプローチ。集客力のあるトレーナーを育成している。また、グループレッスンでは全員に行き渡るよう、最大人数を8人に限定している。
 さらに、一部店舗では託児所を併設しており、会員やトレーナーの子どもを預けることができる。これにより、子持ちの主婦でも気軽にレッスンに参加でき、会員層は20~40代に広がっている。


勉強会を定期開催

 初期投資は加盟金220万円、マシン費300~700万円。内装費や物件取得費などを含めた合計は800~2850万円となっている。同社はピラティスマシンの代理店も運営しているため、高品質なマシンを安く仕入れることができる。30~40坪から開業可能で、駅から徒歩10分ほどの立地を推奨している。
 会員200人の場合の収益モデルは、月商300万円以上に対し、営業利益が165万円(55%)。主なランニングコストは人件費(10%)、家賃(15%)、広告費(5%)、ロイヤリティ(12.5%)だ。20~48カ月の投資回収を目指す。
 人材教育に注力する同社は、開業前のトレーナー養成と運営研修のほか、理学療法士監修の勉強会を週回ペースで開催。日々、レッスンの質を高めいている。
 同社は今後、ピラティスブームに左右されないブランドにするべく、他社が実践しないことを率先して取り入れていく方針だ。また、2027年までに47都道府県への出店を目指す。

セミパーソナルでは3台のマシンを使用

Two Three
ツースリー
(福岡市博多区)
橋本 麻美常務取締役(39)

次なる成長を目指す
すべての経営者を応援する
フランチャイズ業界の専門情報誌

フランチャイズ業界唯一の専門情報誌として、毎号さまざまな切り口をもとに新興本部から大手本部までをフォーカス。またFCを自社の新たな経営戦略として位置付け、中長期的な経営を目指す経営層に向け、メガフランチャイジーの情報も提供しています。

記事アクセスランキング
次なる成長を担うすべての起業家を応援する
起業&新規事業の専門情報誌

“起業のヒント” が毎号充実! “ビジネスチャンス” の宝庫です。
すぐにでも役立つ独業・開業・転業・副業サポートの雑誌です。
資金をかけずに始められる新しいビジネスの紹介、FC、経営・会社運営のノウハウなど、多くの経営者からの“起業のヒント”が毎号充実。

定期購読お申し込みはこちら