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【STUDIO IVY】開業ハードルの低さで急拡大

公開日:2025.05.21

最終更新日:2025.05.21

※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

損益分岐の会員数は約20人で初月単独黒字化も可能

 広告事業や建設事業を手掛けるKRMは2022年にピラティス事業に参入し、昨年1月からパーソナルマシンピラティス「STUDIO IVY」のFC展開を開始した。初期投資総額は500万円からで損益分岐の会員数は約20人という開業ハードルの低さと、昨今のピラティスブームが後押しし、FC開始後約1年で直営12店、FC34店に拡大している。同店は店舗相互利用を実施しており、その強みを活かすため来年の200店舗体制を目標にしている。

店舗相互利用が可能

 女性が通いたくなるようなスタジオを目指す「STUDIO IVY」は、完全プライベートな洗練された空間で、女性インストラクターによるマンツーマンレッスンを行っている。決まったプログラムはなく、インストラクターが会員の要望に応じてオーダーメイドのレッスンを構築し、指導にあたる。
 会費は月2回で1万5000円、月4回で2万8000円、月8回で5万2000円だ。会員は全国の店舗を利用できるため、該当店舗の予約枠がなくても近隣の店舗を活用できる。この店舗相互利用は会員だけでなく、加盟店にもメリットがある。たとえば、該当店舗は予約困難を理由としたクレームを回避できる。さらに、近隣の店舗は利用回数分の売上が入るようになっているため、仮に加盟店が集まらなかった場合でも、人気店から溢れた会員を受け入れることで売上を繋ぐことができる。

集客業務全般を代行

 同社は美容系のインフルエンサーキャスティングなどの広告事業を手掛けており、シナジー効果を狙って、女性人気の高いピラティスに参入した。広告事業で培ったノウハウを活かし、LP制作や広告運用など加盟店の集客業務全般を代行している。同店の損益分岐となる会員数は約20人だが、オープン後平均5日で同人数を獲得できており、現在は全店舗で初月単独黒字化を達成している。
 初期投資は加盟金200万円、研修費45万円、開業支援費10万円、開業パック110万円、広告費100万円、採用サポート25万円/人、物件取得費50万円、合計565万円だ。
 会員数70人の場合の収益モデルは、月商約160万円に対し営業利益約35万円(約22%)。費用の内訳は人件費約78万円、地代家賃15.4万円、システム利用料4.4万円、水道光熱費約1.6万円、決済手数料約4.8万円、ロイヤリティ20.3万円、そのほか備品や保険料が掛かる。
 人材確保とインストラクターの質向上のため、東京、大阪、福岡に研修所を開設し、インストラクター資格講座と定期的な勉強会を開いている。人材育成や集客は本部が行うため、オーナーの仕事はシフト作成と報酬明細の発行、問い合わせ対応くらいだ。
 同社はパーソナルマシンピラティスのトップブランドを狙っており、まずは来年の200店舗を目標としている。200店舗体制にすることで店舗相互利用の強みを活かし、会員が通いやすいスタジオを実現する。

洗練された空間が特徴

STUDIO IVY
KRM
(東京都品川区)
今村 優太社長(28)

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