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【ROCKET CHICKEN】キッチンカー販売の新感覚フライドチキン

公開日:2023.10.29

最終更新日:2023.10.29

※以下はビジネスチャンス2023年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

フェス出店で日商100万円を達成

ROCKET CHICKEN Swells Works:神奈川県横浜市 中島 拓也社長(38)

 ROCKET CHICKEN(以下:ロケットチキン)は、日本から世界的なファーストフードブランドを作ることを目標にSwells Worksが作り上げた新感覚のフライドチキンだ。同社の中島拓也社長は宗教の壁がなく、途上国でも安価な鶏肉に着目。中でも、フライドチキンは提供時間が短く、テイクアウトやドライブスルーにも適している。同社は数百通りの試作を重ねた後、ロケットチキンを開発。現在は、キッチンカーを中心に販売している。

 

 

 

幅広いニーズに合致

 現在、「ロケットチキン」はテイクアウト1店とキッチンカー5台(FC2台)で営業している。同店が提供するフライドチキンは、サクサクの衣と柔らかい肉、揚げ物なのに重くないのが特徴だ。この食感を演出するため、同社は肉の漬け込みやカット方法、揚げ方について独自の調理方法を確立。既存の唐揚げやフライドチキンと一線を画す食べ物として、過去にはフェス出店で100万円/日を売り上げたという。
 同店はフライドチキンが入った弁当も販売している。サラダとチキンが半分ずつ入った「サラダボックス」はヘルシー志向の女性に好まれ、チキンとポテトを組み合わせた「ポテトボックス」はファミリー層に人気が高く、また酒のつまみとしてフェスなどのイベントで好評だ。唯一無二の食感と客のニーズに合わせたメニュー展開により、同店のランチリピート率は90%に上るという。
 創業当初は飲食店の一名物としてロケットチキンを販売していたが、2017年よりキッチンカーによる催事出店を開始した。キッチンカーの販路はスーパー・SC出店、ランチ出店、イベント出店の3つに分類される。スイーツ系商材はランチ需要が乏しく販路が限定されるケースがある。一方、同店は弁当やチキン1ピースから販売するためランチや軽食、お惣菜などの幅広いニーズに合致。販路が限定されることがない。

出店して間もなく行列ができる

少人数で営業可能

 同店は新感覚フライドチキンを広めるべく、2021年にFC募集を開始した。初期投資は加盟金100万円、保証金30万円。自宅を仕込み場にする場合は施工費は発生しないが、車内に設ける場合は50万円ほど必要になる。調理器具などの備品は30万円、初期在庫は20万円、車内設備や装飾は50万円となっている。車両費を含めない合計額は240〜300万円と見込んでいる。
 オーナーが店頭に立ち、月間約20日稼働した場合の収支内訳は、月商が150万円(イベントにより変動)。支出は原価49.5万円、容器代9万円、出店料15万円、交通費4.5万円、水道光熱費3万円。スタッフを雇う場合は、人件費が発生する。ロイヤリティは月商100万円以上で3%、200万円以上で5%だ。純利益は63万円(42%)となっている。営業時のオペレーションは揚げて盛り付ける簡単な工程のみで、1日120食程度(日商約10万円)を販売するランチ営業で1人、また、フェス出店でも日商50万円までは2人でも対応可能だという。
 開業前は、本部の出店に同行してオペレーションを学ぶ。飲食経験者の場合は1週間、未経験者の場合は1〜2カ月を想定している。初回出店の際は、本部スタッフが準備から撤退まで会期中は継続してサポートする。
 同社はFCオーナーの出店テリトリーを遵守するため、基本的に1都道府県に1台の出店を目指す。キッチンカーで同店の知名度を上げた後、店舗出店をさらに進める計画だ。

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