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【おめで鯛焼き本舗】「お好み焼き×鯛焼き」の独自商品を提供

公開日:2023.09.27

最終更新日:2023.09.27

※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

同時生産体制の確立で3坪から開業可能に

おめで鯛焼き本舗 デルソーレ:東京都江東区 ブランドマネージャー 田嶋 泰雄氏(47)

 デルソーレは、冷凍ピザをメインに食品事業を展開していたジェーシー・フーズと、外食事業を手掛けていたコムサネットの合併により、2003年に設立した企業(当時: ジェーシー・コムサ)だ。現在は食料品の製造・販売のほか、レストランやテイクアウト専門店、宅配で12業態を手掛けている。そのうち、「おめで鯛焼き本舗」はFC募集も行っている。

 

 

 

食事系の鯛焼きも

「おめで鯛焼き本舗」は、2003年にオープンしたテイクアウトの鯛焼き専門店で、現在は直営12店、FC24店を展開している(系列店「文楽焼き本舗」込み)。一般的な鯛焼きは薄皮でカリカリとした食感をしているが、同店は時間が経っても美味しい状態を維持できるよう、スポンジ生地を採用。口どけが良く、ふんわり柔らかな食感が特徴だ。同店は幅広い客層を取り込むため、常時4種類の鯛焼きを提供している。定番は3種類で、王道のつぶあん(160円〜)と子どもに人気が高いカスタード(170円〜)、オリジナルのお好み鯛焼き(210円〜)だ。お好み鯛焼きはキャベツやソースなど、お好み焼きの具材を使った鯛焼きで、主に学生の軽食として親しまれている。もう一種類は桜餅や安納芋など、隔月で代わる季節メニューを販売している。

女性やご年配も開業可能

 同社は鯛焼きの同時生産体制を採ることにより、最小3坪での開業を可能とした。一般的な薄皮鯛焼きは一匹ずつ焼き上げるため、数を捌くには焼き器を増やす必要がある。一方、同店は6つある金型に生地を落として焼き上げるため、一括焼成による生産効率が向上。1台の焼き器で量産できるため、小さなスペースでも開業できるようになった。そのため、既存店舗に併設出店するケースも多く、コンビニやクリーニング店の一画にも展開している。
 SC施設内に5坪で開業する場合の初期投資は、加盟金が80万円、研修費が20万円、物流保証金が200万円、厨房機器が180万円、備品等が120万円、工事費などを含めた合計は1075万円だ。なお、路面店の場合は物流保証金(100万円)と工事費が下がるため、875万円から開業可能。
 SC施設店の収益モデルは月商300万円に対し、営業利益が53万円。原価率は30%、人件費は28.7%、家賃は13%、ロイヤリティーは3%となっており、そのほか水光熱費などが発生する。路面店の場合、月商が200万円で営業利益が32.6万円となる。
 同社は、定年退職者や障がい者の就労支援、女性の社会進出を推進するべく同業態を立ち上げた。たとえば、営業時間は11〜19時と幅を持たせることで、主婦でも開業しやすい環境にした。また、一般的な鯛焼きよりオペレーションが単純なため、アルバイトに任せることもでき、ご年配でも開業できる。
 研修は2週間で、同社のトレーニングセンターで調理実習を経たのち、直営店で商品提供を行う。オープンの際は、本部スタッフが支援。開業後も2か月に1回ペースで、SVによる調理指導が受けられる。
 鯛焼きは衝動買いが大半を占めるため、同店は人目の付く立地に出店する。集客は、ポスティングやSNS発信が軸となる。また、同店は1枚で合計6匹の鯛焼きをゲットできるポイントカードを発行しており、新規客の再利用に繋げている。同社は今後、各店舗のブラッシュアップに注力し、今期中に業界売上高1位を狙う。

王道の「つぶあん」と、食事系の「お好み鯛焼き」

 

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