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【oimo&coco.】素材にこだわった焼き芋専門店

公開日:2024.04.13

最終更新日:2024.04.13

※以下はビジネスチャンス2024年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

流行を追わない持続性のあるビジネス

oimo&coco. nonii:静岡市葵区 片寄 裕介社長(28)

 焼き芋専門店oimo&coco.(おいもここ)は、厳選したさつまいもを使用したこだわりの焼き芋商品を販売する。素材の良さを引き出すため、品種や大きさなどに合わせ独自の製法で調理している。同店を運営するnoniiは2022年3月に設立。同年6月に同ブランドを立ち上げ、販売パートナーおよびFCオーナーの募集を開始した。

 

 

 

100以上の産地から厳選して仕入れ

「oimo&coco.」は焼き芋やさつまいもを使用したスイーツを販売する焼き芋専門店だ。2023年3月にFCの1号店がオープンし、現在は直営2店舗、FC4店舗の合計6店舗を展開。店舗だけでなく、ECサイトでも焼き芋商品の販売を行っている。
 素材となるさつまいもは、本部が産地に直接足を運び、100以上の産地から厳選。直接農家から買い付けることで仕入れのルートを確保している。加盟店は、本部が時期に合わせて厳選したさつまいもを仕入れることで一定の品質と供給を保つことができる。
 また、時間帯による温度変化・水分量をモニタリングし、数値を蓄積。独自製法で季節・品種・土壌環境など特性に合わせてさつまいもを焼いている。
 さつまいもは、スイーツにも主食の代替にもできるため、様々な商品展開が可能だ。同店はパティシエと業務提携し、オリジナルの「おいもスイーツ」を開発。季節限定での商品展開を行い、焼き芋商品のバリエーション拡大を図っている。
 幅広い商品に利用できるさつまいもは、流行に左右されることなく継続的なビジネスに適している。また、焼きたての状態で冷凍保存ができ、焼き芋に不向きの素材は加工にまわすなどすることで、廃棄が少なく済む。

食べ比べセットで客単価UP

 同店で最安値の焼き芋商品は250円だ。そのため、客単価を上げるために複数銘柄を食べ比べできるセット商品を、980円で販売している。その結果、客単価を800〜1100円まで上げることに成功した。
リピーター獲得のため、来店で貯まるポイントカードを配布することや、顧客の名前を呼ぶなどの工夫も行っている。
 初期費用は加盟金と研修費を合わせて88万円、保証金60万円。内外装工事費が約200〜300万円、設備費約120万円で物件取得費も合わせて合計500万円程度。
 テイクアウト店のため、広いスペースは不要。営業は基本的にワンオペを想定している。月商は150〜180万円の見込みで、そのうち原価率が約29%、人件費率が約20%、営業利益率が約20%だ。ロイヤリティは、オープンから2年間は2万7500円、3年目以降は1万6500円の月額固定費用が必要となるほか、売上のうち100万円超過分の3%となっている。
 研修は3日程度。主に、さつまいもの焼き上げ作業の習得と素材となるさつまいもの選別の方法を習得する。
 同社は街に密着した焼き芋店を普及させることを目指し、郊外型の店舗の展開を行っている。今後も店舗の拡大は郊外型が8割、観光地型が2割で考えている。また、キッチンカーの形態での加盟店出店も計画中だ。

オリジナルのおいもスイーツで商品のバリエーションを拡大

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