
【MYBEAR STUDIO】フィギュアに絵具を垂らして着色する体験型アート店
公開日:2025.10.02
最終更新日:2025.09.24
※以下はビジネスチャンス2025年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
25㎡から始められ、空きスペースの有効活用に
京都発のアート店「MYBEAR STUDIO」は昨年4月にオープンし、全国に12店舗(内FC8店舗)展開している。同店が提供するのは真っ白のフィギュアに自分で着色する体験型アートだ。自宅では難しい絵の具の使用を気軽に体験できることから家族連れの来店が多いほか、手元に残る思い出作りとしてカップルにも人気の業態だ。
1人で回せるオペレーション
同店は、フィギュアやキーホルダーにアクリル絵の具を垂らして色付けする「ポーリングアート」を提供。筆を使わず、偶然の流れや混色の偶発性を楽しむ手法で、大人も子どもも気軽にアート体験ができる。塗装後は3~4日ほど乾燥させ、艶加工(オプション)などを施してから発送。体験から1週間ほどで手元に届く。フィギュアの素材はプラスチックや陶器だ。豊富なラインナップの形状があり、実用性のあるスマホスタンド型、クマやウサギを模したフィギュア、1m超えの大型作品まで用意がある。価格はキーホルダーで3000円から。フィギュアは5000円からあり、23cmほどのフィギュア8500円や大きいものは9万円ほどになる。
集客はメタ広告を中心に行っている。自社運営の電子タバコ事業で培った広告運用やSNS活用のノウハウをそのまま転用。インフルエンサーマーケティングも導入し、コストを抑えつつ高い宣伝効果を得ているのも特徴だ。
作業テーブルと作品を置く棚があれば始められる業態で、現在の加盟店は、夜間事業までの日中時間の利用や、倉庫の空きスペースなどの有効活用を目的に開業しているケースもある。25㎡ほどの狭小スペースでも始められるが、8人テーブルを二つ置ける50㎡ほどでの開業を推奨している。オペレーションは1人で回すことが多く、作業は来客時の接客と作り方指導のほか、艶加工と発送作業があり、未経験でも参入しやすい業態だ。

彩色の偶発性を楽しんで作るポーリングアートと京都店のブランドロゴ
47都道府県での展開目指す
加盟金は100万円のプランと150万円のプランの2種類ある。150万円のプランでは本部とのミーティングや開業前後のサポートが手厚くなるほか、公式ラインの構築、開業後2週間のインスタグラム運用代行が含まれている。加えて50万円程の費用が必要で、内訳はフィギュアなどの初期在庫が20万円、ペンキ代が10万円、内装装飾や棚などの備品一式が20万円ほどとなり、そのほかに物件取得費がかかる。余剰地を活用した開業の場合150万円ほどで始められる参入しやすさは魅力の一つだ。
月商は平均200万円ほどを見込み、手残りは100万円ほどになる。内訳は家賃・光熱費が約10%、商品原価と消耗品で約7%、広告費が8%、人件費は15%、ロイヤリティが10%となり、およそ50%が営業利益として残る。
同社は各都道府県につき1店舗の出店をし、計47店舗の展開を目指す。
「開業当初、1年で10店舗展開することを目標にし、それは達成できました。FC店にも利益を出してもらいたいので、しっかりサポートをしながら進めたいと思います」(鈴木天翔社長)
MYBEAR STUDIO
THE BODY
(京都市下京区)
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