
【写真スタジオmaria(マリア)】人目を気にせず利用できる一軒家型写真スタジオ
公開日:2025.09.22
最終更新日:2025.09.10
※以下はビジネスチャンス2025年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
子育て家庭からの支持集めリピート利用50~60%
2018年にオープンした写真スタジオ「maria(マリア)」は、七五三やお宮参りといった子どものお祝い行事やマタニティ、ブライダルなどの記念写真の撮影で利用されている貸切制一軒家型の写真スタジオだ。岐阜県内で完全貸切のフォトスタジオとして人目を気にせず撮影ができることから、主に子育て家庭に支持されている。
1日3組限定の貸切スタジオ
写真スタジオ「maria」は、完全貸切制の一軒家型フォトスタジオだ。主に、子どもの誕生日や七五三、お宮参りなど各種イベントのほか、マタニティやブライダルなどの記念撮影で利用されている。
同店は顧客満足度を高めるため、女性カメラマンのみで運営する。予約は1日3組限定で、プライベート空間を維持するなどの工夫を行っている。他人の目が無い貸切のスタジオのため緊張感が生まれず、小さな子ども連れの家族でもゆったりと撮影できるとして人気を集めている。岐阜店は4LDKの一軒家全体を店舗として利用しており、3部屋をスタジオ、1部屋を利用客の控室として使用している。各スタジオの壁デザインは異なるため、利用客の好みに合わせて多様なシチュエーションで撮影できる。また、レンタル衣装もスタジオの雰囲気に合うように、フォーマルからカジュアルまで幅広く取り揃えている。
写真のデータ料金は平日で2万9800円、土日祝日は3万2800円だ。加えて、撮影料が3000~5000円で、内容によって料金が異なる。たとえば、通常撮影の場合は2着分の衣装が含まれた撮影料として一式3000円。七五三の場合は、着物と洋装1着ずつに加え、着付け料金やヘアセット料金を含めて、1人あたり5000円で提供している。
1回あたりの撮影枚数は合計約100枚で、全ての撮影データはCD-Rで撮影当日に受け取れる。また、希望者は、利用客のスマートフォンに納品するサービスを無料で行っている。手作業で撮影データのレタッチ処理を行っているため、質の高い写真を追加料金なしで入手できるのも特徴だ。なお、データのほかアルバムやプリントなども購入できる。

静かな住宅街の一軒家で営業
毎月のリピート利用が50%超
FCで開業する場合、初期投資は加盟金198万円、保証金50万円、オープンサポート費90万円、撮影研修費50万円。スタジオとなる一軒家は賃貸物件で開業することも可能だ。撮影スタジオを3~4部屋作る想定で、4LDKが理想的だ。目的来店のため、駅近などのアクセスにこだわる必要は無い。
岐阜店の実績に基づく収益モデルは、客単価が約5万円、月間50組の来店で月商は約250万円。経費の内訳は、人件費70万円、原価18万円、家賃15万円、広告宣伝費35万円、ロイヤリティ30万円(12%)、水道光熱費4万円、システム管理費1万5000円で、営業利益は76万円となっている。
同店は売り込みを禁止している。データが必ず受け取れる明朗会計が支持されており、毎月のリピート利用が50~60%を占めるという。
現在、集客はSNS類やYouTube広告などを活用しているが、今後は特に動画広告による集客に注力していく方針だ。

多様なシチュエーションの背景を用意
写真スタジオmaria(マリア)
アローズ
(岐阜県瑞穂市)
山下 耕平社長(50)
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