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【リゼラアンドコー】独自のフットキュアサービスで8割がリピーターに

公開日:2023.09.28

最終更新日:2023.09.28

※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

ダイアナの知名度を活かした相互集客が強み

リゼラアンドコー:東京都渋谷区 河口 記久社長(51)

 2017年に設立したリゼラアンドコーは、体型補整下着の販売をメインに女性の美容に関する事業を展開するダイアナ(東京都渋谷区)のファミリー企業だ。フットサロン「リゼラアンドコー」を手掛ける同社は、一昨年秋にFC募集を開始。小規模展開・兼業可能なビジネスモデルが注目を集め、現在は直営3店舗、FC15店舗を全国に展開している。

 

 

 

医療施術と差別化

 リゼラアンドコーは、足爪や角質ケア、マッサージやペディキュアなど、フットキュアサービスを提供している。ケアの前は必ずヒアリングを行い、タコやマメの状態や基礎疾患の有無をチェック。足の状態を明らかにしたうえで施術を行う。利用者は9割が女性で、年齢層は6割が50代以上。その多くが足の痛みを抱えている。
 医療器具で患部を深く削り落とす病院の治療とは異なり、同店では削って目立たなくする施術方法を採用。痛みがなく、仕上がりの綺麗さも相まって利用者の満足度が高い。加えて、足爪の切り方や角質の溜まり場所など、フットケアのレクチャーや足のトラブル対策を行っていることから、約8割がリピーターになるという。
 同店は1999年に創業したが、オーナー兼セラピストの高齢化による事業承継につき、2017年にダイアナがリゼラを買収し、同年に新会社リゼラアンドコーを設立した。ダイアナは美と健康をテーマに、体型補整下着や栄養補助食品などを用いて女性の理想とする体型をプロデュースしてきた。そのなかで、メイン顧客となる50代以上の女性は足に悩みを抱えていることが多く、フットケア事業の必要性を感じていた。そこで、年を重ねてもハイヒールを履きこなす丈夫な足づくりをサポートするため、同店の買収を決定。FCモデルを確立するため、買収後4年間は直営店でノウハウの蓄積や検証を行い、一昨年秋よりFC募集を開始した。

催事出店などで知名度向上

 同店は施術ブースを設置する2坪ほどのスペースがあれば開業可能で、既存事業との兼業も可能だ。実際に ネイルサロンや鍼灸院、産婦人科などで導入されている。初期投資は加盟金11万円、保証金10万円、研修費33万円、フットケア用器具・備品22万円などトータルで90万円ほどだ(今年4月時点)。
 客単価1万円で1日2名来店した場合の収益モデルは、月商が44万円、人件費が20万円、家賃が8万円、ロイヤリティが3万円、営業利益が8万6000円(20%)。1日4名来店した場合の営業利益は約27万円(39%)となっている。また、同店は靴下やフットケア用品などの販売も行っており、施術売上に物販売上を加算することも可能だ。
 研修は、足の構造を医学的な観点を含め学ぶ座学と、足爪のカットや角質削り、巻き爪を整える手技を習得する実技に分かれている。実技は直営店で実践的なマンツーマン指導を行う。また、素人では判断が難しい基礎疾患については、順天堂大学の足の疾患センター長がオンライン指導を行い、バックアップする。
 集客はポスティングや外部集客サイトの活用に加え、SCやゴルフ場などの催事出店で知名度向上を図っている。ダイアナの知名度を生かした集客も強みだ。
 現在、国内で足の悩みを持つ人は9000万人だと推定されている。その中で、フットキュアの認知度を高めるべく、同社は出店攻勢をかける。2030年までに1000店舗が目標だ。

足の状態は厳重にチェックする

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