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【La pilates】整体×マシンピラティスで他社と差別化

公開日:2025.05.21

最終更新日:2025.05.21

※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

FC開始後10カ月で店舗に拡大

 2023年10月にオープンした「La pilates」は一般的なピラティススタジオとは異なり、エクササイズの前に整体を行う。整体師として活動していた渋谷生夢社長は、整体の効果を持続させるための手段としてマシンピラティスに着目。また、整体で身体を解し、インナーマッスルを優位にした状態でピラティスをすると、運動効果が増大することが判明した。こうして誕生したのが、整体×マシンピラティスだ。

独自の骨膜整体を導入

 パーソナル専門のピラティススタジオ「La pilates」が提供するのは、整体とマシンピラティスを掛け合わせたプログラムだ。レッスンは1回あたり60分。はじめに10~15分の整体を施した後、ピラティスマシンを使ったエクササイズに移る。同店が整体を提供するのは、ピラティスの効果を最大限に引き出すためだ。ピラティスに通う主な理由として、姿勢改善やインナーマッスルの強化が挙げられる。姿勢が歪む主な原因は、アウターマッスルの使い過ぎだ。アウターマッスル優位の生活を送ると、骨が引っ張られて姿勢の歪みに繫がるという。これが癖になった状態でエクササイズをしても、インナーマッスルを使う脳にならず、効果半減どころか、太ももや肩回りなど思わぬ箇所が強化されてしまう。そこで、同店は整体によりインナーマッスルを使いやすい状態にし、関節の可動域を広げてからピラティスの指導を行っている。
 また、整体は筋膜を刺激する一般的な施術とは異なり、筋膜の先の骨膜にアプローチする骨膜整体を提供している。これは、関連会社であるFilament(宮崎市丸山)が独自開発したもので、姿勢改善にも効果を発揮するという。
 最安プランは月1回のレッスンで1万2000円、最上位は月8回で7万2000円。現在の客単価は2万3000円となっている。利用者は25~34歳の働く女性が多いことから、仕事終わりでも利用できるよう、営業時間を9~21時としている。

トレーナーの労働環境を整備

 同社は昨年4月にFC募集を開始し、現在は直営5店、FC26店を展開している。初期投資は加盟金300万円、保証金100万円、研修費25万円/人、物件取得費350万円、内装費320万円、植物リース2万円、マシンリース7万円、広告費50~100万円、合計1000~1500万円となっている。
 開業10カ月目の収益モデルは、会員数217人で月商約516万円に対し、営業利益が約132万円(25.6%)。費用の内訳は人件費34%、家賃11.6%、広告宣伝費7%、法定福利費5.1%、販売促進費2.4%、ロイヤリティ12%、そのほか消耗品費や水道光熱費が発生する。
 パーソナルレッスンの場合、会員の継続理由はトレーナーによる部分が大きい。そのため、同社はトレーナーが長く在籍できるよう労働環境を整備している。一般的なスタジオより高い賃金で雇用するほか、年間休日116日を確保するなどワークライフバランスを実現している。
 同社は整体×マシンピラティスを人々の基盤にするミッションを掲げ、今後は出店拡大に注力する。今年中に60店舗、将来的には200店店舗にすることが目標だ。

マシンの台数分パーソナルレッスンが可能

La pilates
(東京都港区)
渋谷 生夢社長(29)

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