
【Pilates KASANE】グループ・パーソナルレッスンの併用が好評
公開日:2025.05.12
最終更新日:2025.05.12
※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
採用・研修体制を体系化、運営委託が可能に
ワールドフィットは、パーソナルジムの「BEYOND Life style gym(ビヨンドライフスタイルジム)」や暗闇ボクシングジムの「bmonster(ビーモンスター)」、またアスレジャーアパレルブランド「CRONOS(クロノス)」など192店舗を運営。その他サプリメントの企画・販売なども手掛け、フィットネス領域で幅広い事業展開を行っている。そんな同社が昨年4月から新たにスタートしたフィットネス業態が、「Pilates KASANE(以下:カサネ)」だ。今年からFC展開を始め、現在直営3店舗、FC2店舗を運営しており、年内に30店舗までの出店を見込んでいる。
全店平均の継続率は95%超
同社では以前よりフィットネス領域でチェーンブランドによる展開を行っており、そこで得たノウハウを活かし、カサネの業態を開発した。同ブランドではマシンとマットを使ったプログラムがあり、それぞれにグループレッスンとパーソナルレッスンを設けている。グループとパーソナルの双方を提供できるピラティススタジオが少ないことから、同点がカサネの1つの特徴となっている。
またグループレッスンに関しても4名~の少人数制レッスンが基本となっており、一人ひとりの身体の特徴に合わせた指導ができるという。インストラクターの教育体制も充実しており、質の高いレッスンへの満足度が高く、会員の全店平均継続率は95%超という高水準を維持している。同社では早期にオプションのパーソナルレッスンを経験してもらい、効果を実感した上でグループレッスンとの併用会員の獲得も積極的に行っており、結果会員1人当たりのLTV(顧客生涯価値)は40万円を記録する。
地方への展開が狙い目
同社は加盟オーナーに対して、運営を本部に委託する形を推奨している。委託をした場合、人材の採用や育成、集客などすべてを同社が行うため、加盟オーナーは手放しで運営が可能になる。集客については、オーナーの広告予算に合わせた集客方法を実施する。
カサネのスタジオは基本的に45~60坪が標準となっており、3スタジオ構成が基本となっている。運営委託の場合の初期費用は、加盟金500万円、マシン費用350万円、物件取得費300万円~、内装費1000万円~、スタジオ備品100万円など計2250万円~となる。自社運営の場合は、この費用にオープン前人件費やインストラクター研修費が追加されるため、結果的に運営委託パターンの方が初期費用は低くなる。
運営委託の収益モデルは、1年目の売上が8400万円を想定。そこから人件費2800万円、広告費1500万円、決済手数料300万円、賃料1200万円、ロイヤリティ1080万円、その他経費などが発生し、営業利益は1140万円になる計算だ。2年目以降になると、年商は億1500万円。継続率が高いため広告費用が低減し、営業利益は4700万円となる。
現在、ピラティスの国内市場は都心に集中しており、地方への展開はまだまだ進んでいない。そのため出店余地の大きい地方にチャンスが広がっているという。同社では、体系化されたインストラクター採用・教育ノウハウを武器に、今後全国各地での出店を積極化させていく予定だ。

落ち着きある店舗内装も好評
Pilates KASANE
ワールドフィット(東京都渋谷区)
KASANE 事業部
澤田 洋平部長(32)
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