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【はあとねいる】スピード、安さ、デザインのバランスで他社と差別化

公開日:2023.12.31

最終更新日:2024.01.04

※以下はビジネスチャンス2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

リピート率7割のネイルサロン

はあとねいる はあと:京都市右京区 小原 麻央社長(35)

 ネイルサロン「はあとねいる」は2015年に京都で1号店をオープンし、 2022年8月からFC募集を開始した。現在、直営14店舗でFC店180店舗と、ネイルサロンの店舗数は日本一だ。同社は、施術の早さと綺麗に仕上がることを利用者は1番求めていると考え、ネイリストの技術を担保しながら施術時間を1時間に短縮。また、豊富なデザインと一律価格にすることで女性に支持されている。

 

 

ネイルの種類は1万通り

 現在のネイルサロンの多くは、自爪に合成樹脂でできた液体を塗り、専用のLEDライトを照射して固めるジェルネイルが主流だ。施術時間はデザインにより1〜2時間かかる。マニキュアよりも長持ちし、ラメやストーンを乗せるなどデザインの幅が広い。数年前までは、施術に1万円以上したため、結婚式など特別なときにするものだったが、今では、約5000〜8000円が相場で4人に1人がジェルネイルをしたことがあると言われている。
 同社は、一般的なネイルサロンと変わらない施術工程にも関わらず、施術時間は1時間で終わる。これは、指先の角質を1つ残らず取り除くことよりも、多くの利用者が求めている、早く爪に色を塗り、綺麗に仕上げることにこだわり、独自のジェルネイルの施術方法を確立したためだ。また、デザインによって価格が変わるサロンが多い中、一律価格にした。料金はハンドネイル3500円、フットネイル4000円、ハンド+フット7500円だ(すべて税抜き)。通常、新しいジェルに変えるためのオフ代が2000円かかるが、1か月以内の再来店であれば無料になる。
 ネイルのデザインは330種類、カラーは200種類あるため、組み合わせは1万通りを超える。さらに、毎月、各店舗オリジナルの限定デザインを10種類用意。その中から自分好みにアレンジできるところも満足度が高く、リピート率7割に繋がっている。

利用者は壁に貼られているデザインとカラーから選べる

オーナー同士のコミュニティで情報交換ができる

 初期投資は加盟金231万円、内装費10万円、広告費30万円、材料設備費30万円、物件取得費は80万円で、合計約450〜500万円。賃料10円でネイリスト5名体制の場合の収益モデルは、月商が180万円で人件費やロイヤリティ(10%)などの経費が120万円。利益は60万円となる。
 1店舗あたり2〜3席と小規模型のため、1オーナーで平均2〜3店舗の展開を推奨している。また、ネイリストが働きやすい職場を作るため、営業時間は10〜18時に設定。週1回、全国のおすすめの物件情報を配信し、物件取得もサポートしている。ネイリストは、新宿・大阪・名古屋の研修センターで2週間技術を学ぶ。一定の合格基準を設けており、基準に満たない場合は再試験。ここでネイリストの技術の質を担保できるようにしている。
 開業後のサポートとして、オンラインでのコミュニティを用意。先に加盟したオーナーの立ち上げからのノウハウや施策などを学べる。さらに、本部も交えた懇親会を月に数回、各地で行い、本部とオーナーで定期的に情報交換ができる場も設けている。
 当面は、2023年に200店舗達成を目指す。身だしなみのひとつとして、ネイルが当たり前になる文化を作り、ネイリストの社会的地位も含め、ネイル業界全体を盛り上げていくことを目標にしている。

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