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【フレアス】ホスピス運営事業拡大

公開日:2024.05.28

最終更新日:2024.05.28

※以下はビジネスチャンス2024年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

建築面積約150坪が目安

フレアス (東京都品川区) 関根竜哉社長

在宅マッサージ大手フレアス(東京都品川区)では、医療特化型療養施設(ホスピス)事業を拡大させる。5月から6月にかけて新たに3棟の開業を見込んでいる。

 

 

 

 

 

 時代の変化とともに新たな市場が拡大している領域がある。医療特化型療養施設(ホスピス)は、「看取り」の場所を提供する施設として高齢化社会での需要を獲得している。国の政策は、在宅にシフトしており、看取りの場所が全然足りていないという。日本では8割が病院で亡くなるが、先進諸国は5割以下で、ニーズは今後増えていくとみられている。地主にとっても社会的意義の高く、地域に貢献できる事業ということで、注目が高まっているのだ。一方貸会議室はリーマンショック後の企業のリストラクチャリングの潮流を受け、需要が増加、現在までに安定的な需要がある。ビルの空室活用方法としてこの10年間で急激に普及してきた。

5月〜6月に新たに3棟

 ホスピスは、がんや難病など終末期の人が専門的な緩和ケアを受けながら過ごすための施設だ。看護師や介護士が常勤・訪問しサービスを提供する。
「国の政策は、在宅にシフトしており、看取りの場所が全然足りていません。そのため、ニーズは今後増えていくはずです」(関根竜哉社長)。
 同施設を地主への土地活用法として提案する。ホスピス単独施設はもちろん、看護小規模多機能型住居との併設施設も展開していく。前者は3階建て48室が目安で、建築面積約150坪、延床面積約450坪。一方、後者は3階建て、ホスピス居室
38数室、看護宿泊室9室で、建築面積160坪、延床面積480坪。いずれも利回りは6〜8%を想定しているという。
 敷地面積は、360坪〜800坪程度。駐車場は敷地内に20〜35台確保できること。立地は、最寄駅から徒歩約15分圏内、またはバス便でアクセス可能な場所で、住宅街が望ましいという。
 契約形態は、建物賃貸借契約で、期間は25〜30年間。

看護小規模多機能施設との併設施設も

在宅マッサージとの相乗効果見込む

 同社は、主に自宅療養中の高齢者を対象にした、医療保険が適用できる鍼灸等のマッサージ事業を祖業として、訪問看護・訪問介護事業、看護小規模多機能型居宅介護事業など、総合的な介護領域をサポートするビジネスモデルへと拡大している。ホスピス事業の拡大は、同社にとって、在宅領域のサービスを一気通貫できることとなる。
「それぞれがシナジー効果が見込めます。利用者やご家族の方の状態に合わせて、さまざまなサービスを選択することが可能になります」(関根社長)という。
 同社は、東証グロース上場企業で、2024年3月期は売上高58億7000万円、経常利益1億8000万円と過去最高益を見込んでいる。
 2026年月期には、「在宅マッサージ」「訪問看護」「訪問介護」「看護小規模多機能型居宅介護」の4つのセグメントで、売上高を目指していく。

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