
【ELEMENT】パーソナルジムとピラティスの二枚看板で展開可能
公開日:2025.05.21
最終更新日:2025.05.21
※以下はビジネスチャンス2025年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
オープン後4~5か月で損益分岐の会員数にリーチ
2019年にパーソナルトレーニングジムとしてスタートした「ELEMENT」は、運動の習慣化を軸とした、厳しすぎず気軽に通えるトレーニングを提供している。メイン顧客である主婦や運動初心者のニーズには姿勢改善や運動不足解消があるため、2022年よりマシンピラティスを導入した。現在は直営8店、FC44店を展開している。
ウェイトにも対応
「ELEMENT」は、パーソナルジムとピラティスの2ブランドで展開する全52店のうち、両ブランドを扱う店舗は32店舗だ。
同店のトレーニングは1回あたり30分。運動が苦手な人にも気軽に通ってもらうため、短時間で指導している。また、入会時にカウンセリングを行い、会員の身体の状態や悩みに合わせたパーソナルプログラムを提案。目標設定を行い、マンツーマンで指導する。
プランは複数用意されており、月4回フルタイムプランが2万2000円、月8回フルタイムプランが4万円、全日通い放題プランが5万5000円。そのほか、ウェイトトレーニングとピラティスレッスンが4回ずつ受けられる月8回デュアルプランなどがあり、ピラティス単独よりも高いダイエット効果や筋力アップを狙える。
いずれのプランでもウェアやタオルのレンタル、ドリンクとプロテインが無料で、全国の店舗が利用できる。このように充実した料金プランと目的に沿った指導方法により、会員の平均継続月数は8カ月となっている。
WEBマーケに強み
FC店は1か所でパーソナルジムとピラティスの2ブランドを運営できる。その場合の初期投資は加盟金220万円、トレーナーが1人につき研修費33~55万円、ウェイトマシンとピラティスマシンの機材費187万円から、物件取得費100~200万円、備品費30~60万円、広告運用代行費用12万円から。そのほか予約システム登録料や店舗撮影費、デザイン費を含めた合計は600~750万円だ。
収益モデルは、月商150万円に対して営業利益が30万円(20%)。主なランニングコストは人件費45%、賃料12%、水光熱費2%。ロイヤリティは売上の10%+5.5万円となっている。パーソナル専門のためマシンは1台のみで、15~20坪の空中階でも開業できる。初期投資が比較的低いため、最短2年での投資回収も可能だという。
運営会社のMIGRIDSはフィットネス系のメディア事業を手掛けており、WEBマーケティングに強みを持つ。その経験を活かし、SEOやMEO、リスティングやメタ広告に注力して集客を図る。損益分岐となる会員数は30~35人だが、オープン後平均4~5か月でその人数に達している。
現在、同社は20社のオーナーで52店舗体制を築いているが、27年には30社で100店舗にすることが目標だ。複数展開によるオーナーの利益増を狙っている。また、本部委託運営で営業利益率20%を出せる加盟プランも予定している。

マシン1台の15坪から開業可能
ELEMENT
MIGRIDS
(東京都渋谷区)
鈴木 太郎社長(35)
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