【ECOFIT24】Case2 無人24hジム ジムに特化した独自の店舗管理システムを導入
公開日:2023.09.27
最終更新日:2023.09.27
※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
トレーニング・食事管理の機能を持ち、顧客満足度にも貢献
エーイーシーは今年4月、完全無人のフィットネスジム「ECOFIT24」のFC展開を開始した。同社は日本に先駆けて中国でフィットネスジムを3店舗運営しており、その経験から店舗管理システムの開発に着手。ジム運営に必要な業務全般をシステムに落とし込んだ。店舗清掃やマシンメンテナンスも外注するため、オーナーは来店の必要がない。
完全無人の低価格ジム
「ECOFIT24」は、月会費2980円で高品質なマシンを提供する、24時間型のフィットネスジムだ。同社は、ジム特化型の店舗管理システム「TRESUL(以下: トレスル)」により、リーズナブルな価格を実現している。
同システムは会員管理や予約管理、決済管理や施錠管理など、ジム運営に必要な業務をトータルサポートするため、無人運営を可能とする。また、顧客満足度を上げるため、トレーニング管理と食事管理の機能も備わっている。性別や目的などの情報を選択することで、各人にふさわしいトレーニングメニューを自動で生成。さらに、1日の食事内容を選択することで、自身の目標に応じた必要摂取カロリーや栄養素が計算され、目標に対する過不足が表示される。マシンの使い方が分からない場合は、トレーニングの3D動画やポイント解説を確認できる。こうした付加価値の積み重ねによって、同店は無人業態ながら継続率の向上にアプローチしている。
同店は昨年9月にオープンし、今年4月からFC募集を開始。今後はFCによる店舗数拡大に注力する。90坪で開業する場合の初期投資は、加盟金200万円、開業前準備費万円、マシン購入費1100万円、トレスルなどのシステム導入費50万円、そのほか内装費用や備品などを合計すると約2500万円(物件取得費を除く)だ。同社はフィットネスマシンの販売を手掛けている。そのため、マシン購入費は大手チェーンの半額以下の価格で済む。
都心は50坪から開業可能
開業に必要な坪数は都心で50坪以上、郊外では90坪以上が目安。居心地のよい空間を演出するために一定の広さを推奨している。
郊外モデルでゴルフシミュレーションがある場合、会員800人の収益モデルは、月商320万円。ランニングコストは家賃や清掃委託費のほか、水道光熱費やシステム利用料、広告費、マシンメンテナンス費用がかかる。また、ロイヤリティは売上の10%だ。営業利益は約120万円と見込まれる。損益分岐となる会員数は500人で、投資回収期間は2〜4年を想定している。
店舗では週3〜4回の清掃やマシンの動作確認など軽メンテナンスの業務が発生するが、店舗作業は全て外注するため、オーナーの業務は顧客対応や、トレスルで行う外注業者のタスク管理くらいだ。集客は、インスタ広告やデジタル広告、リスティング広告を中心に本部が行う。口コミや紹介による来店も多く、大手チェーンと同等のマシンスペックを2980円で利用できるとあって、他店からの乗り換えも多いという。
同社は3年後の100店舗展開を目標としている。
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