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【eaTAKE】ドミナント戦略と類似業態のFC加盟で相乗効果を生み出す

公開日:2023.11.25

最終更新日:2023.11.25

※以下はビジネスチャンス2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

eaTAKE (東京都町田市) 竹村 洋隆社長(42)

 東京都多摩地域から神奈川県中部にかけて買取店や無人販売を展開するeaTAKE。地域を限定して類似業態を出店することで相乗効果を図ってきた。今年10月には中古車買取に参入。30歳までの独立を目指し、様々な経験を積んできた竹村洋隆社長に話を聞いた。

 

 

 

3年ずつ3業種を経験し30歳までの起業を目指す

「大学に年間も行くと遊んでしまうので時間の無駄になる」
 30歳までの起業を目標に掲げる竹村洋隆氏は、大学の入学式当日に退学届けを提出。小売・人材・サービスで3年ずつ下積みすることを自分に課した。
 最初に就職したのがサービス業のパチンコ屋。社会人としての基礎や接客応対などを身に付けた。3年後には人材サービス業に転職し、新入社員にビジネスマナーを指導する業務を担当する。3つめはコンタクトレンズの販売店に就職した。
 短期間で店長まで上り詰めたものの、この会社では前年売上で来期の予算が決まっていた。今期目標を早く達成すると、無意識に仕事をセーブしていたという。竹村氏は「ならば、自分でやった方がいい」と当時を振り返る。

 

 

自己資金の負担が低い配食事業からスタート

 3業種の社会人経験をして、2012年に予定通り30歳で独立。最初に手がけたのは高齢者向け配食サービス「まごころ弁当」だった。選んだ理由は、セントラルキッチン方式で調理はなく、具材を盛り付けるだけと始めやすかったこと。加盟金と物件取得費の少ない自己資金でスタートできた。店舗は団地の1階に借り、飛び込みで高齢者施設を回る。当時は新しいデイサービスが次々とできていたので、直接弁当を持ち込むなどして顧客を獲得していった。
 2014年には、2つめのFCとなる法人向け仕出し弁当「やどかり弁当」を開業。さらに「まごころ弁当」の2店目を出店したほか、ケータリング事業にも参入。2017年に「eaTAKE」を設立した。
 個人事業からはじめて5年目で法人化を成し遂げ、竹村氏は晴れて社長となった。この時、すでに社員5人・アルバイト15人の規模になっていた。しかし、事業は順調に拡大したものの、これ以上の拡大には限界を感じていたという。
「なかなか人が集まらず、バイクの配達も厳しい状況でした。そんな時、社員が独立を希望したので、事業譲渡することにしました」
 2019年、法人化からわずか2年で配食サービスから撤退。人材採用で苦労したことから、1人でやれる業態を探し始める。そこで目に留まったのが買取店で、スーパービバホーム長津田店内で開業した。
 しかし、加盟した買取店は当時30店舗もなく、大手の買取ブランドに比べて知名度は低かった。加えて、ビバホームに隣接する商業施設にも買取店が入居しており、集客は芳しくなかった。開業して2年は他店と比べて平均レベル。そんな時にコロナが発生して追い討ちをかけた。
「このままでは先がない。思いついたことをすべてやろう」
 意を決した竹村社長は、チラシの掲載内容をがらりと変えた。
「他店は高級時計やブランドバッグなど、いろいろな商品を載せています。当店は『ボールペンを買い取ります』などと打ちました」
 これには竹村社長なりの勝算がある。開業当初から蓄積したデータを見ると、2回来店するリピート率は23%。しかし、2回目から3回目のリピート率は50%に上がる。この数値に着目した竹村社長は、来店目的に注力する。チラシには「ビバホームの買取店」としてビバホームの外観を使用。ボールペンなど顧客が処分に困るものの買い取りをアピールすることで、来店してもらうよう仕向けていった。これが功を奏し、月に約300人が来店して、売上は2000万円超と一気に跳ね上がった。

買取店は来店を動機づけるチラシで成功

地域を絞り込んで複数の業態に進出

 長津田店は、今も安定した売上を維持する人気店だ。本部からも新規出店を打診されるほどだった。しかし、すぐには増店せず、買取店のアイドルタイムでできるものとして、2020年にiPhone 修理「アイサポ」、スマホに特化したコーティング「ナノナイン.com」に加盟した。
「賃料など固定費でリスクを負いたくなかったので、同一店内で3つのFCをやることにしました。どれも営業時間内に1人でやれます」
 2023年には時間無人ホルモン直売所に加盟した。加盟金0円で肉以外の販売もOKという条件が決め手になった。3店舗は車で10分圏内なので1人で回れる。ホルモンの販売で諸経費をまかない、野菜などの販売で利益を出している。
 1人でできる業態に特化して、事業を確立した竹村社長。ついに2店舗目となる買取店を出店した。採用も再開し、現在、社員は2人。1人は長津田店に常駐し、もう1人は各店舗を巡回する。相武台店はアルバイト1人が常駐している。
  今年10月には中古車買取「スマイルカーズ」に参入する。
「スマイルカーズでは車以外の買取案内ができるし、これまでの買取店で中古車の案内もできます。相乗効果を期待しています」
 同社の年商は3億5000万円。今後はスマイルカーズを拡大していき、買取店もさらに1店舗出店する予定だ。

 

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