• HOME
  • 記事
  • 【クレア人財育英協会】企業のハラスメントリテラシーを高める資格

【クレア人財育英協会】企業のハラスメントリテラシーを高める資格

公開日:2023.12.31

最終更新日:2024.02.16

※以下はビジネスチャンス2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

雇用クリーン企業認定制度を創設し全国展開へ

雇用クリーン企業認定事業 クレア人財育英協会:東京都千代田区 酒井 康博代表理事(47)

 2023年6月に設立された一般社団法人クレア人財育英協会(以下、クレア)は、「ハラスメントをゼロにする」をミッションに掲げた活動をしている。企業内での、労働トラブルやハラスメントトラブルを未然に予防するための個人対象資格「雇用クリーンプランナー」(旧称:労働トラブル相談士)を創設。そして会社の規模別に、同資格を取得している社員の在籍割合によって、雇用環境のクリーンさを測る「雇用クリーン企業認定事業」を展開している。6月からこの事業を開始し、現在46社の認定企業があり、雇用クリーンプランナーは約580名登録されている。

 

 

認定マークで企業イメージを向上

 同協会の代表理事である酒井氏はもともと不動産会社を経営しており、業界のブラックな環境に悩みを抱えていたと話す。
「業界的にどうしても指導とパワハラの瀬戸際の対応をする人がおり、社員が定着しにくいことが悩みでした。パワハラと認識されるのは言い方の問題だと気づき、社内環境の見直しをして、言動に注意することを呼びかけました。すると社内の雰囲気が変わり、離職率も低下したのです」。
 酒井氏は、社内の空気の作り方によって、ハラスメントを未然に防げることを経験し、雇用クリーンプランナーの創設に至った。社員それぞれが労働法、労務、ハラスメントリテラシーなどを学習することで、まるで空気のようにハラスメントリテラシーを社内に行き渡らせやすくなるという。
 雇用クリーンプランナーは、約20時間のオンライン講座を受講し、試験に合格することで取得が可能だ。受講費用は、年内に限り1名5万円(税込)だという。
 そしてクレアは、雇用クリーンプランナーの資格を利用し、企業の雇用環境がどれだけクリーンであるかを外部に示すための認定制度「雇用クリーン企業認定事業」の展開をしている。
「若い求職者は働きやすい環境を求めています。しかし働きやすい会社をどうやって探すかを聞くと、ほとんどの人が分からないのです。そのため我々で働きやすい企業の基準を作ろうと考ました」
 雇用クリーンプランナーの在籍割合によって、認定マークの利用が可能になる。認定マークを表示することで、求職者に対して働きやすい環境であることをアピールし、企業イメージの向上に繋がるという。
 クレアは、雇用クリーン認定企業を全国に増やすためFC加盟店の募集を開始した。FC加盟店の仕事は、資格を受験してもらえる企業を開拓し、雇用クリーンプランナーの資格受験契約を結ぶことだ。
 加盟に掛かる費用は加盟金180万円のみで、資格受験契約を成約した際は、契約金額の50%が本部から支払われる仕組みだ。つまり、10名の契約を結べた場合、受験費用が1名9.9万円のため、契約金額は99万円。その半分の49.5万円が本部から翌月加盟店に支払われるという。
 酒井氏は今後この資格の権威性を高め、「雇用クリーン企業認定マーク=雇用クリーンな職場環境」が常識となり、取得することが当たり前の社会になることを目指している。

次なる成長を目指す
すべての経営者を応援する
フランチャイズ業界の専門情報誌

フランチャイズ業界唯一の専門情報誌として、毎号さまざまな切り口をもとに新興本部から大手本部までをフォーカス。またFCを自社の新たな経営戦略として位置付け、中長期的な経営を目指す経営層に向け、メガフランチャイジーの情報も提供しています。

記事アクセスランキング
次なる成長を担うすべての起業家を応援する
起業&新規事業の専門情報誌

“起業のヒント” が毎号充実! “ビジネスチャンス” の宝庫です。
すぐにでも役立つ独業・開業・転業・副業サポートの雑誌です。
資金をかけずに始められる新しいビジネスの紹介、FC、経営・会社運営のノウハウなど、多くの経営者からの“起業のヒント”が毎号充実。

定期購読お申し込みはこちら