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【AXIV ACADEMY】独自システムで自習時間を含めたカリキュラムを可視化

公開日:2024.02.14

最終更新日:2024.02.14

※以下はビジネスチャンス2024年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

完全個別の全科目指導で多様化した受験制度に対応

AXIV ACADEMY アクシビジョン : 愛知県田原市 鈴木 優志社長(37)

 教育事業を営むアクシビションは、大学受験のための個別予備校「AXIV ACADEMY」を手掛けている。学習塾市場が飽和状態にある中で、同教室は授業時間と自習時間の両方を完全個別で指導することで、他社と差別化を図っている。 2018年にFC募集を開始し、現在は直営10店、 FC12店を展開している。

 

 

 

自習時間の効率化を徹底

 大学受験生が学校以外に勉強する時間は、1週間あたり54時間ほどになる。このうち、予備校での指導時間は1割程度で、勉強時間の大半は自習となる。そのため AXIV ACADEMYは、自学自習の量と質を高める戦略をとる。
 学生の勉強時間を増やすには、受験勉強の自分事化が不可欠だ。同教室では生徒の将来の目標から受験校を提案し、個人の課題を顕在化させる。具体的な目標に向かって担任コーチが伴走することで、生徒の勉強意欲を高めている。また、効率的で質の高い自習時間を実現するため、約2500冊の参考書と難関大学の過去問題集の分析結果をもとにした年間計画表作成システムを開発。これによって、個人の学力と志望校に合わせた参考書や学習時間を提案し、志望校合格までのカリキュラムを可視化する。
 現在の大学受験は推薦や一般入試などの受験方法に加え、重点科目や資格優遇といった制度を取り入れるなど多様化している。こうした状況に対応するため、同教室は完全個別の全科目指導を採用。配点比率の高い科目などを考慮しながら、難関大学の現役大学生が指導する。一方、社員は担任コーチとして生徒の進路指導や勉強法の指導、学習計画立案とモチベーション管理を行う。

科目指導は本部委託も可能

 同社は地方にも教育の場を提供するため、2018年より全国でFC募集を開始した。初期投資は加盟金200万円、物件取得費50〜150万円、内外装費100〜250万円、什器・備品50〜150万円、教室長を雇用する場合は採用費50〜100万円、販促費200万円で合計650〜1050万円だ。1教室につき専任社員が1名、アルバイトの学生講師は2〜10名(講師1名につき生徒4名ほど担当)が必要となる。地方開業で学生講師の採用が難しい場合は、本部講師とオンラインで繋げる指導委託も可能だ。また、社員1名につき生徒40名を限度とするため、20〜30坪のスペースで開業できる。
 初年度で平均生徒数17名の場合、収益モデルは年商1800万円。費用は人件費が42.6%、家賃が16.4%、ロイヤリティが10%、営業利益が14.7%となっている。同教室はコーチング型の教育で生徒の成績と教室の評判を上げることで、売上と営業利益を上げるビジネスモデルだ。2年目以降は年商2400万円、営業利益28.5%を見込んでいる。
 科目指導は学生講師が行うため、オーナーの仕事は進路指導や勉強法の指導、学習計画立案とモチベーション管理が基本となる。そのため、開業前研修ではカリキュラムの作成方法や営業方法を学ぶ。
 今後は講師とコーチの教育育成に注力し、1教室ずつ着実に伸ばしていくという。

各生徒の受験校に適した科目指導

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