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【 ARUIE FC】関連事業の拡大で人口減少地域でも成長を続ける不動産

公開日:2024.12.18

最終更新日:2024.12.20

※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

実践ベースのノウハウを伝える買取再販FCを開始

ARUIE FC アルイエ:東京都港区 堀越 宏一社長(51)

 昨年8月に設立したアルイエは、埼玉県東松山市で50年にわたり不動産事業を手掛けてきた松堀不動産のグループ会社だ。不動産業界は競合過多で顧客獲得競争が激化しており、特に地場の不動産業者は苦境に立たされている。一方、松堀不動産は仲介・管理をはじめ、建築・リフォームなど不動産関連事業を拡げていくことで、地域ナンバーワン不動産へと成長した。アルイエでは、松堀不動産で培った事業拡大ノウハウを加盟店に提供する。

 

 

 

少人数で最大限の利益を創出

 不動産適正取引推進機構によると、昨年末時点での宅建業者数は13万583社とされている。レッドオーシャン化した市場の中で、特に不利な状況にあるのが郊外の不動産業者だ。
 郊外の不動産業者が顧客の信頼を得て地域に根付くためには、仲介のほか管理や建築などさまざまな不動産ニーズに応える必要がある。一方で、人口減少をたどる郊外では優れた人材の雇用が難しい。結果的に、少人数で事業拡大せざるを得ない状況となっている。
 この状況を打破するために編み出されたのが「ARUIE FC」だ。ARUIEでは買取再販を中心に、仲介や管理など不動産にまつわるノウハウ提供やサポートを行っている。相続や離婚などの理由で不動産売却のニーズが高まっている郊外では、時間をかけて高く売る仲介よりも早期売却が実現できる買取再販を選択する人が増えている。その市場性に加えて、システムなどを活用すれば既存の人材で事業開始できるメリットもある。さらに、郊外で買取再販を営む事業者は限られるため、今が狙い目だと堀越宏一社長は話す。「ARUIEは少人数で最大限の利益をあげる方法を伝える実践的なFCとなっている。人を雇って新規事業を模索するなら、月額20万円のロイヤリティで買取再販をスタートできることは魅力的に映ると思う」

事業開始から成功まで伴走

 ARUIEのサポート内容は、システム・集客・ノウハウ提供に大別される。同社のシステム「アルイエクラウド」は買取再販の業務効率化を図るもので、顧客情報と物件情報の一元管理による追客や、AI査定システムによる査定書の自動作成を実現している。集客面では広告支援を行っており、実践に基づいた反響率の高いチラシのデザインなどを活用できる。また、加盟店は買取再販事業のスタートアップから成功までの一貫したノウハウ提供とサポートを受けられる。本部は物件収集や査定、リフォームや資金調達などの手順を一から指導。開業後も現場同行などの手厚いサポートを行う予定だ。
 初期投資は加盟金170万円、内外装工事費50万円、備品2万円、初月ロイヤリティ20万円、初月販促費30万円、合計272万円。また、買取資金として物件価格の3割程度のキャッシュが必要となるが、本部が代わりに買取るなどの融資サポートも実施している。
 開業初年度の収益モデルは仲介5件で年収633万円、ロイヤリティ等を差し引いた営業利益は340万円だ。開業3年目以降は仲介9件で手数料収入が約1372万円、買取再販3件による粗利が1050万円で年収2422万円、営業利益2130万円を見込んでいる。
 同社は今年8月より本格的にFC募集を開始し、現在は直営2店舗を展開している。今後は不動産関連事業者に加え、異業種参入も見据えてサポート体制を強化していくという。

郊外で買取再販を営む企業は少ない

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