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【Adam’s awesome PIE】創業68年の青果卸問屋が手掛けるアップルパイ専門店

公開日:2023.11.06

最終更新日:2023.11.06

※以下はビジネスチャンス2023年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

Adam’s awesome PIE 根津:東京都立川市 根津 祐太郎 統括マネージャー(36)

 根津は、アップルパイ専門店として2016年10月、立川に1号店をオープンし、 2023年3月からFC募集を開始した。オリジナルのアップルパイとカリフォルニアをイメージした空間作りが好評で、最近ではCMやドラマにも使われている。

 

 

 

 

毎日違った種類を提供

 根津は長野県の青果卸問屋が発祥で、68年前に先代が長野の信州リンゴを東京に出荷し、東京都立川市に進出。飲食店向けの卸問屋を運営していたが、お客様に直接美味しいものを届けたいと考え、カフェ経営を検討。立川市は、米軍立川基地があることなどから、カリフォルニア州サンバーナディノ市と姉妹都市として提携している。また、カリフォルニアにはリンゴで街おこしをした地域があることを知り、リンゴをコンセプトにオリジナルのアップルパイ専門店を作ることを決めた。
 立川店は、商業施設の2階に立地し、店内のキッチンカウンターは、カリフォルニアをイメージした水色を基調としている。リンゴの木箱をオブジェにした店内は、CMやドラマに使われ、空間としても楽しんでもらえる。
 メニューは、常時10種類以上ある。リンゴパイは2種類以上で、その他は総菜系やピーカンナッツのパイなど毎日違った種類を提供する。リンゴやその他フルーツは旬のものを使用。価格は、1個550〜580円だ。また、話題作りのため、要予約でパイ食べ放題も実施している。

季節に合わせた旬のリンゴを使用するアップルパイ

平日と土日で集客方法を変更

 出店方法は路面店、テイクアウト、トレーラーハウスの3つが用意されており、その中からオーナーが選べる。初期投資は施工費とライセンス権が必要となり、路面店で出店する場合は、設計・意匠設計で100万円、施工費が2000万円(実費のため価格は前後する)と約2600万となる。このほか、ライセンス取得料金として100万円、保証金30万円、研修費30万円など約450万円を見込む。
 収支モデルは月商478万円、営業利益21万円、原価率28%、人件費32%、水道光熱費8%。ロイヤリティは路面店の場合で15万円だ。調理はアルバイトスタッフでも製造できるよう、仕込みがほぼできた状態になっている。具材やソースを店舗に送り、店内ではオーブンで焼くだけで済む。
 研修内容は路面店の場合、直営店で15日間の調理と接客研修を受ける。オープン前は、実店舗でオペレーション確認など本部スタッフと共に立ち上げをする。
 集客方法は平日と休日で変えている。平日は看板と地域情報誌への掲載とSNS発信。休日はSNS経由で遠方からの目的来店が増えるので、ハッシュタグにエリアを入れるといった工夫をしている。47都道府県に1店舗ずつ出店し、「47店舗制覇」をすることが当面の目標だ。

カリフォルニアをイメージした店内

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