【ホーメックス】廃棄物処理やインフラ事業を手掛ける地域密着企業
公開日:2026.03.13
最終更新日:2026.03.02
※以下はビジネスチャンス2026年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
プロント系列を7店舗運営、本業とのシナジー創出を狙う
愛知県豊田市を拠点とするホーメックスは、1970年に一般廃棄物処理業で創業(当時:豊栄商事)し、現在は総合ビルメンテナンス事業やインフラ整備事業など、手広く事業を展開している。同社は2007年に「PRONTO(以下:プロント)」に加盟し、飲食事業に参入。現在は、「È PRONTO(以下:エプロント)」と「和カフェ Tsumugi(以下:ツムギ)」を含め、プロントコーポレーションのブランドを7店舗運営している。
幅広い事業を展開するも飲食は完全異業種参入
ホーメックスは、ビルクリーニングやセキュリティサービスといった「総合ビルメンテナンス事業」と、スポーツ施設や文化教育施設の指定管理、水処理施設や下水道の維持管理を含む「パブリックパートナー事業」、廃棄物処理事業全般やリサイクルなどの「環境事業」を3本柱としている。法人向けサービスを根幹に据えていることから、企業の本業支援にも携わり、顧客の要望に応える形で事業領域を広げてきた。
2025年9月期の売上高は74億9300万円。売上構成比は総合ビルメンテナンス事業が約3割、環境事業が約2割、パブリックパートナー事業が約3割、インフラメンテナンス事業が約1割、飲食事業を含む関連事業が約1割となっている。
同社がFC事業を開始したのは、2007年のこと。そのとき地元豊田市の駅前開発で商業施設が建設されることになり、同社はそのビル管理業務の受託に名乗りを上げた。デベロッパーと話を進める中で、テナント入居予定だったプロントの運営会社を探してほしいとの相談を受け、同社は自らが加盟店になることを決意。同年にFC 1号店となるプロント豊田コモ・スクエア店をオープンし、そこからFCによる飲食事業がスタートした。
「当社の理念はお客様とのふれあいを大切にし、時代に先駆け、あらゆる空間を総合的に管理することで快適環境の創造に努める〝快適環境創造企業”になること。営業戦略でFC加盟に至ったが、プロントの持つ居心地のよい空間とサービスは、当社の理念に近いものを感じた」(藤﨑修一朗常務取締役)
当時は愛知県にプロントがなかったため、現在に比べてブランド認知度が低く、苦労した点もあった。珈琲所コメダ珈琲店のお膝元である愛知県は、座席でオーダーを取るフルサービスが浸透しており、利用者がセルフサービスに慣れるまで時間を要したという。
また、飲食と無縁の業種から参入したため、事業に適した人材がいなかった。そんな中、事業責任者に抜擢されたのが藤﨑氏だ。入社以降は主に下水道維持管理等の業務に従事していたが、大学時代にパブレストランでアルバイトしていたことを理由に選ばれたという。
藤﨑氏は店長として1号店を切り盛りする一方で、後任の育成に注力。FC事業2年目でオープニングスタッフの中から店長を輩出し、3年目で2号店となる名鉄岐阜駅店の出店を成し遂げた。

本業とのシナジーを基準にFC出店してきた
本業とのシナジーを考慮 飲食事業を携えた事業展開
同社はこれまで、本業とのシナジー効果を基準にFC出店してきた。1号店と同じく、ビル管理業務の受託を狙った出店のほか、同社が指定管理している鶴舞公園への出店実績もある。近年、新ビルや図書館を建設する際はカフェの併設が要求されるため、鶴舞公園への出店は本業の間口を広げる第一歩となった。
「総合ビルメンテナンス事業では、商業施設を新設する際に不可欠となるカフェの運営を請け負うことができるようになり、パブリックパートナー事業でも、当社が管理を担う公園でカフェの運営ができるようになった。プロントに加盟したことは、今後事業を展開するうえで1本の強い矢を持てたと考えている」(同氏)
なお、プロントは夜に居酒屋業態となるが、公共施設の中にはアルコールの提供が難しいケースもある。その場合は、エプロントなど別ブランドによる出店も視野に入れるという。
本業とのシナジー創出を見込んだ出店のほか、直営店譲受などの打診を受け、同社は堅調に店舗数を拡大。現在はプロント6店、エプロント1店、ツムギ1店の7店舗を運営している。

同社が管理する公園内にある「鶴舞公園店」
進化するプロント 客層拡大や客単価向上の効果
プロントは2021年に大幅なリブランディングを実施しており、旧来の「カフェ&バー」から、「昼はカフェ、夜はサカバ。」の二面性を持つ業態へ進化した。時期がコロナ真っ只中だったこともあり、オーナーの賛否両論はあったが、同社はリブランディングに前向きで、早々にリニューアルを実施した。
「コロナで世間が守りに入る中、攻めのカードを切ることは勇気のいること。当社としても、コロナで世間のニーズが変わる中で、必要とされる仕事を考える時期だった」(同氏)リブランディングは、客層の拡大と客単価の向上に寄与している。洗練された空間や新メニューの導入で女性客が増加。また、クリームソーダなど子どもに人気のあるメニューが追加されたことでファミリー客も増えたという。現在、最も好調な店舗は、50坪で平均月商が1000万円に上る。
「リブランディングをして、200円台から300円台のコーヒーチェーンになった。今のプロントは、店の雰囲気やキャストの制服などを含めて随分と洗練されてきた。単価相応のリブランディングになっていると思う」(同氏)
現在、飲食事業は同社の関連事業として位置づけられている。しかし、運営店舗数が7店舗となり、売上比率も全体の1割に迫ってきたことから、新たな事業柱として期待がかかる。今後も、本業とのシナジー効果を基準にした出店を基本に、店舗展開を図る。

FC事業の初参入は2007年のプロント
会社概要
代表者: 餅原 幹也
所在地: 愛知県豊田市
設立: 1975年2月21日
従業員: 1460人(2020年10月)
事業内容: 総合ビルメンテナンス事業・公共施設運営管理事業・廃棄物処理事業・リサイクル事業・水処理施設維持管理事業・下水道維持管理事業・道路維持管理事業・飲食事業

ホーメックス
(愛知県豊田市)
藤﨑 修一朗 常務取締役(49)
現在、常務取締役。ビル管理等を担当後、飲食事業立上げに伴い、同社運営の1号店「PRONTO 豊田コモ・スクエア店」の店長に就任。1年で後任店長を育て、その後飲食事業のトップとして事業拡大に取り組む。
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