【ファイヤーバーグ】北海道のハンバーグ店が全国に向けFC展開開始
公開日:2025.12.24
最終更新日:2025.12.21
※以下はビジネスチャンス2026年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
ロードサイドを中心に展開、今後は多様な立地にも
大東エンタープライズが展開する「ファイヤーバーグ」は、北海道で広く知られるハンバーグ店だ。ファミレスとファストフードの中間、「クイックカジュアル」の形態をとる。現在は12店舗(内直営6店舗、FC6店舗)展開している。北海道で2008年に1号店を開店。今年、本格的にFC展開を全国に向け開始した。
商品の魅力に自信
大東エンタープライズは2011年4月に設立。ファイヤーバーグはもともと、別の企業が持つブランドだったが、社長の丹山東吾氏がその商品力やビジネスモデルに魅力を感じ、2018年に経営統合した。以降、大東エンタープライズが本部として運営している。
大手ハンバーグチェーンで経験を積んだメンバーが商品開発を行っているため、商品力には自信があるという。ハンバーグは、独自の比率で配合した牛肉と豚肉を、肉汁が多くふわっとした食感の焼き上がりに仕上げる。お米に合うよう、濃い目の自家製ソースで味付けしている。
来店ターゲットは、ファミリーなど幅広い層が対象となるが、「現場で体を動かす作業者」にも焦点を当てている。その理由が3つある。
1つ目が立地だ。小規模スペースで運営可能なため、物件取得費を安価に抑えられることから、同社は北海道のロードサイドをベースに展開している。現場作業を伴う人は車移動が多く、通いやすさがニーズに合っているという。
2つ目がライス食べ放題のサービスだ。ファイヤーバーグはボリュームのあるメニューが、売りのひとつで、作業者の需要が高いという。
3つ目がオペレーションの簡素化だ。店舗では冷凍されたハンバーグ種をレシピどおりに焼くだけで、誰でも簡単に料理を提供できる。注文から5分以内に出せるため、さっと食べたい需要に適しているという。

石狩市にある花川店、開店時には大きな賑わいを見せた
全国50舗を目指す
開業の初期投資は総額で2000~2500万円ほど。加盟金が200万円で、保証料が100万円、建築や設備関連などが1000万円、厨房機器が480万円のほか、企画設計料が50万円かかる。
店舗面積は、20坪ほどの広さを推奨し、月商は450万円ほどを見込む。原価が150万円で、人件費が120万円、水道光熱費が22万円、家賃20万円とそのほか、経費に加えロイヤリティが3%かかる。それらを差し引いた100万円が営業利益となる。現在は工務店や福祉関係の企業も加盟しており、いずれも商品の魅力からファンになり加盟に至った。
同社は、ハンバーグの味を全国に広めたい想いから、本格的なFC展開を開始した。
「一気に広げるのではなく、まずは北海道・東北を中心に段階的に出店を重ねていきたいです。最終的には全国50店舗を目指します。今後は多様な立地にも出店していきます」(杉本隼部長)
神奈川県のFCである関内店は、駅徒歩5分の位置にある駐車場のない路面店だ。従来とは異なる層が来店するが、直営店の1.5倍となる約800万円の月商を上げている。「当社のハンバーグは、北海道以外でも幅広い層に受け入れられることがわかりましたので、この経験を広めていきたいです」(杉本隼部長)
ファイヤーバーグ
大東エンタープライズ
(札幌市中央区)
FC事業部部長 杉本 隼氏(35)
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