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【ラーメンGINZA TON BOX】「TRY ラーメン大賞」殿堂入りの名店をM&A

公開日:2025.12.23

最終更新日:2025.12.21

※以下はビジネスチャンス2026年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

実力派店主が監修する豚清湯ラーメンをFC展開

 ふすまや障子の貼り替えを行う「金沢屋」や高齢者向け生活支援サービスの「家工房」、人工芝の販売施工「シバますたー」などのFC展開を行うHITOSUKEが、飲食事業への進出を開始した。新たに手掛ける「ラーメンGINZA TON BOX(以下 : トンボックス)」を10月7日に銀座でオープン。同ブランドの監修を務めるのは、TRYラーメン大賞で総合1位を4年連続受賞し、ミシュランガイド12年連続掲載の名店「トイ・ボックス」の店主、山上貴典氏だ。同社の小比田隆太社長に、飲食事業参入の経緯とブランドの強みについて聞いた。

透明感のあるスープで差別化

 小比田社長がラーメン業態のFC開発に乗り出したきっかけは、ラーメンコンサルタントの川瀬裕也氏との出会いだった。川瀬氏は数々のラーメン業態を開発し、ヒットを生み出してきた実績を持ち、業界内でも高い評価を得ている人物だ。
 小比田社長は川瀬氏のラーメンへの情熱に感銘を受け、「こういう人と組んだら成功する」と感じたと話す。そんな小比田社長の思いが伝わり、今回コンサルタントという形で参画してもらうことになったという。そしてトイ・ボックスのM&Aが実現。2024年11月に同社にグループインを果たし、川瀬氏とトイ・ボックス店主の山上貴典氏という布陣で新ブランドの開発がスタートした。
 トンボックス最大の特徴は、豚清湯(ぶたちんたん)を採用している点だ。清湯とは透明度のあるスープのことで、白濁した豚骨ラーメンとの差別化を図っている。
 当初はトイ・ボックスの鶏清湯をFC化する計画だったが、OEMでは味を再現できず断念。そこで山上氏から「豚でやってみよう」という提案があり、試作を重ねた結果、トンボックスの開発に至ったという。スープには、山上氏がトイ・ボックスで使用しているたれ(かえし)などを豚清湯用に調整して組み合せている。
「レセプションでは、子どもからも『今まで食べた醤油ラーメンで一番美味しい』と評価をいただきました。まろやかだけど奥深いという、狙ったところがちゃんと伝わっていると感じました」

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「豚清湯」のメニューそのものが大きな差別化となっている

2年で店舗、海外展開も視野に

 トンボックスのメニューは、豚清湯の旨みを軸に醤油味と塩味の2種類をベースとした構成となっている。1杯1200円からで、トッピングによるバリエーションを展開する。商品数を絞ることでオペレーションを簡素化し、7坪7席の銀座店は2人でオペレーションできる設計になっている。
 FC展開の要となるたれ(かえし)とスープは、OEMでは品質が維持できないため、自社でセントラルキッチンを構築して製造。FC加盟店にはスープや麺を本部から供給する体制を整えるという。
 加盟金は300万円、物件取得費などを含めた初期投資は2000〜3000万円。月商500万円、年商6000万円を想定し、3年以内での投資回収を見込んでいる。店舗面積は10〜15坪で、首都圏や地方主要都市を中心に展開していく計画だ。
 同時に小比田社長は国内で基盤を固めた後、素早く海外へ展開することも視野に入れている。
「海外に行くためにラーメン業態を開発したと言っても過言ではありません。まずは国内で、2年・25店舗を目安に出店していきたいと考えています」

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HITOSUKE
(東京都中央区)
小比田 隆太社長(44)


 

 

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